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2014年8月27日 (水)

福島の子ども発癌率、通常の14倍:「人道への罪」「避難を」無策の政府に声を上げる保護者たち/メディアパール&エネ・ニュース(8月21日)

日本政府は人間の尊厳に対する罪を犯し続けている。福島の子どもたちは今、放射能に汚染された「戦場」にいる―そしてその場を立ち去ることを許されていない。

福島の子ども達とその両親を代表する柳原敏夫(やなぎはら・としお)弁護士は8月18日、東京で記者会見を実施、福島の子ども達における癌の発生率が通常の14倍以上にのぼるとの調査結果を公表、日本政府はこれらの子ども達を汚染地域から避難させようとせず人道への罪を犯していると指摘した。


●福島の子どもたちの避難を訴える保護者たち/メディアパール(画像)
http://blogs.mediapart.fr/edition/japon-un-seisme-mondial/article/210814/fukushima-les-autorites-japonaises-commettent-un-crime-contre-lhumanite-les


福島ではチェルノブイリ原発事故後のウクライナに比べずっと早いペースで小児癌が発生している。今年6月、福島における甲状腺癌に関する調査委員会は初めて、癌の疑いがあるとされたケースの多くが神経節への転移の疑いによるものであることを認めた。

「ここで起きている現実を口に出して声を上げることにしました。犯罪者たちに対抗する唯一の手段だからです。」「声を上げるのは難しい。でも私たちには責任がある。今からでも、やらなければいけないんです。」

保護者たちはこのように述べる。2013年4月、仙台高等裁判所は福島の子どもたちの命が危険に曝されていると指摘したが、日本政府は以来何の対応も取っていない。

(抜粋、一部編集)


●元の記事:「福島:人道への罪をおかす日本政府 発癌率、今や14倍」
○   メディアパール(8月21日)
« Fukushima : Les autorités japonaises commettent un crime contre l'humanité. Les taux de cancer sont maintenant 14 fois plus élevés. », Médiapart, 2014.08.21
http://blogs.mediapart.fr/edition/japon-un-seisme-mondial/article/210814/fukushima-les-autorites-japonaises-commettent-un-crime-contre-lhumanite-les

○   エネ・ニュース
“Tokyo Press Conference: Gov’t is committing crimes against humanity; Fukushima children living in war zone and can’t leave — Childhood cancer developing much faster than Chernobyl; Rate now 14 times higher — Parent: “I’m revealing the reality of what’s going on… it’s only way to get rid of the criminals” ” (VIDEO), Energy News
http://enenews.com/tokyo-press-conference-officials-committing-crimes-against-humanity-fukushima-children-living-war-zone-evacuate-childhood-cancer-developing-faster-chernobyl-rate-14-times-higher-parent-im-reveal

※メディアパールの記事はエネ・ニュースの記事が元になっています。

2014年8月15日 (金)

イギリスで原発が故障、4基が停止/ルモンド紙(8月14日)

フランス電力公社の子会社である英国「フランス電力公社エネルギー」は8月11日、英国北部にある原発4基を停止すると発表した。同社が英国に所有する原発の4分の1にあたる。故障したのは1基だが、深刻な故障であることから同型の原子炉を使用する他の3基も停止して検査を行うこととなった。故障の詳しい内容は公表されていない。停止は8週間の予定。今回の停止により、フランス電力公社およびその子会社であるセントリカ社は財政面でも痛手を負う見込み。

(抜粋、一部編集)

●元の記事:「イギリスにあるフランス電力公社の原発4基が停止」/ルモンド紙(8月14日)
http://www.lemonde.fr/europe/article/2014/08/12/quatre-reacteurs-nucleaires-d-edf-suspendus-en-grande-bretagne_4470246_3214.html

2014年8月 9日 (土)

原爆投下から69年:長崎から「戦争しない国」への誓い再び/コルス・マタン(8月9日)

台風の接近により強い風が吹きすさぶ長崎市で今日、被爆者を含む数万人が参列し、原爆投下から69年目を記す平和祈念式典が開かれた。

日本時間の11時2分(世界標準時の午前2時2分)、市内の鐘々が鳴り響き、米軍戦闘機が「太った男」(fat man)という名のプルトニウム爆弾でこの町を火の玉に変えたその瞬間が、再び歴史の中に刻まれた。広島への原爆投下から3日後のこの日、原子爆弾によって7万人の人が命を失った。

式典には高齢の被爆者とその家族、安倍晋三総理大臣、ケネディー・キャロライン米国大使らが出席。田上富久・長崎市長は平和宣言の中で、

「日本憲法に込められた『戦争をしない』という誓いは、被爆国日本の原点であるとともに、被爆地長崎の原点でもあります。(略)その平和の原点がいま揺らいでいるのではないか、という不安と懸念が、急ぐ議論の中で生まれています。日本政府にはこの不安と懸念の声に、真摯に向き合い、耳を傾けることを強く求めます。」

と述べ、先月日本で閣議決定が行われた集団自衛権(軍隊が他国防衛を目的に戦闘に参加することを認めるもの)の承認は平和主義に反するものであるとして見直しを求めた。

米国は原子爆弾の使用について過去一度も日本国民に謝罪しておらず、米国大統領はこれまで広島・長崎のどちらの町にも公式訪問を行ってない。外交公電よりリークされた情報によれば、2009年にオバマ大統領が広島を公式訪問し謝罪を行うことを提案したが、当時の日本政府に拒否された経緯がある。

(抜粋、一部編集)

● 元の記事:「長崎で原爆投下から69年目を記す平和祈念式典」/コルス・マタン(8月9日)
(« Nagasaki marque le 69e anniversaire de la bombe atomique », Le Corse Matin, 2014.08.09)
http://www.corsematin.com/article/monde/nagasaki-marque-le-69e-anniversaire-de-la-bombe-atomique.1479584.html

2014年8月 6日 (水)

「被爆被害の現状を見よ」原爆投下から69年、広島から平和憲法と核兵器廃絶への訴え/ルモンド紙(8月6日)

広島での死者14万人、長崎7万人。今日の原爆記念日を迎えることができた被ばく者の数は19万人。昨年死亡した被ばく者は5507人にのぼる。1945年8月に日本に投下された原爆は今日も深い傷跡を残している。

8月6日朝、広島では4万5千人の人が参列し、原爆死没者慰霊式・平和祈念式が開かれた。

「オバマ大統領をはじめ核保有国の為政者の皆さんは、早期に被爆地を訪れ、自ら被爆の実相を確かめてください。そうすれば、必ず、核兵器は決して存在してはならない『絶対悪』であると確信できます。その『絶対悪』による非人道的な脅しで国を守ることを止め、信頼と対話による新たな安全保障の仕組みづくりに全力で取り組んでください。」

広島の松井市長は平和宣言の中でこのように述べた。

今年の平和祈念式典は、安倍総理大臣が日本の集団的自衛権を認めさせるために憲法の解釈変更を推進し世論をまっぷたつに分断したその最中に遭遇した。首相の行為は、平和主義を貫く憲法9条はじめ日本国憲法の改変に他ならない。

「安全保障環境が厳しさを増している今こそ、日本国憲法の崇高な平和主義のもとで69年間戦争をしなかった事実を重く受け止める必要があります。そして、今後も名実ともに平和国家の道を歩み続け(中略)てください。」

安倍首相の名前こそ出すことは無かったが、広島市の市長はこのように訴えた。

(抜粋、一部編集)

●元の記事:「広島への原爆投下から69年―日本、核兵器廃絶に向け訴え」/ルモンド紙(8月6日)
http://www.lemonde.fr/japon/article/2014/08/06/soixante-neuf-ans-apres-hiroshima-le-japon-appelle-a-eliminer-les-armes-nucleaires_4467280_1492975.html

2014年8月 4日 (月)

フランスのエネルギー転換政策:原発については多くの「宿題」/ルモンド紙(7月29日)

7月30日、セゴレーヌ・ロワイヤル環境大臣は「緑の成長に向けたエネルギー転換プログラム」法案を内閣に提示した。フランスは同法案を通じ、3年で100億ユーロ(約1.4兆円)の予算をかけて自然エネルギーを推進し、地球温暖化ガスを削減しつつ雇用を創出する「緑の成長」を目指す。

オランド大統領は2025年までに原子力の使用を電源の75%から50%にまで削減することを公約している。しかし今回の法案は主要エネルギー源である原子力には深く踏み込まず、廃炉にあたっては政府が政治的な観点からこれを決定するのではなく、あくまで民間の電力会社に判断をゆだねる形となっている。同じく老朽化が進むフェッセンハイム原発の廃炉についても今回の法律では言及されていない。ロワイヤル環境大臣はオランド大統領とバルス首相に挟まれ裁量を振う余地が無かったと見られるが、原子力がフランスエネルギー政策において非常に重要な位置を占めていることを考慮すると、限られた内容の法案になったと判断せざるを得ない。

(抜粋、一部編集)

●元の記事:「エネルギー政策の転換:『緑のフランス』に向けて100億ユーロ」/ルモンド紙(7月29日)

(« Transition énergétique : 10 milliards d'euros pour « verdir » la France », Le Monde, 2014.07.29)
http://www.lemonde.fr/planete/article/2014/07/29/segolene-royal-promet-10-milliards-d-euros-pour-verdir-la-france_4464092_3244.html

2014年7月28日 (月)

福島原発第三号機より毎時2800億ベクレルの放射性物質を噴射―東京電力、約1年後に「報告」/ルモンド紙(7月24日)

2013年8月19日、毎時2800億ベクレルのセシウム134及び137が福島原発第三号機より放出された。2011年に原発事故による大惨事を引き起こした東京電力が原子力規制委員会に報告した。福島原発からは普段毎時1000万ベクレルの放射性物質が放出されている。しかしこの日は事故現場の瓦礫を動かした際に大量の放射性物質が飛び散り、計1兆1200億ベクレル相当の放射性物質が拡散された。

福島第三号機の洗浄作業が行われた後、近隣の南相馬市で収穫された米からは1キロあたり100ベクレルを超える放射性物質が検出されている。この米の出荷は見送られた。農林水産省及び東京電力はこのような汚染を想定していなかったと述べているが、南相馬市の幹部は十分な説明を求めている。

(抜粋、一部編集)

●元の記事:「フクシマ:2013年8月に大量の放射性塵を放出」/ルモンド紙(7月24日)
http://www.lemonde.fr/japon/article/2014/07/24/fukushima-rejet-massif-de-poussieres-radioactives-en-aout-2013_4461867_1492975.html

2014年7月24日 (木)

川内原発:日本政府、福島原発後初めて再稼働を承認―高まる非難の声/ロイター&ヌーベル・オプセルヴァトゥール(7月16日)

原子力規制委員会は7月16日、列島の南に位置する川内原発(九州電力)の再稼働承認を発表した。2011年3月に起きた福島原発での大惨事以来、初めて原発の再稼働が認められる。

日本は今年、約40年ぶりに原子力ゼロの夏を実現。しかし安倍首相は国内48の原発再稼働に向け力を注いで来た。川内原発から東京までの距離は南西方向に約980キロ。今回の決定を受け、今年9月から11月の間に再稼働の可能性があると見られている。

原子力規制委員会の発表に対し国際環境NGOグリーンピースは、「安全対策の不備や再稼働に反対する国民世論の高まりを無視する決定」と非難するプレスリリースを発表した。グリーンピースによれば、周辺地域では事故の際の十分な住民避難計画が策定されておらず、特にお年寄り、子ども、入院患者らを被ばくから守るための緊急避難所は想定されていない。また、川内原発から5キロの距離にある市木串木野市(人口3万人)は再稼働に反対する請願書を提出している。ロイターが4月に実施した調査によれば、現在の原子力規制委員会の規準に従った場合にも日本国内にある原発に3分の2は将来も再稼働が不可能と見られている。

(抜粋、一部編集)

●元の記事:「日本で原発再稼働に初めての青信号」/ロイター&ヌーベル・オプセルヴァトゥール(7月16日)

(« Premier feu vert à la réouverture d’une centrale nucléaire au Japon », Reuters & Le nouvel Observateur, 2014.07.16)
http://fr.reuters.com/article/frEuroRpt/idFRL6N0PR1DO20140716

2014年7月14日 (月)

オバマ大統領の貧困ビジネス:「アフリカにミニ原発を」/African Manager(6月5日)

オバマ大統領はアフリカ諸国における原子力技術者の育成と小型原発の建設推進に向けた原子力協力協定の締結を行う。米国エネルギー庁のエルネスト・モーニッツ長官が6月4日、エチオピアの首都アジスアベバにおいて発表した。今回の決定はオバマ大統領が推進する「パワー・アフリカ・イニシアチブ」の一環。モーニッツ長官は「アフリカに安い電気をもたらすための協力」と説明している。

同イニシアチブは米国によるアフリカ電力セクター向け政策の主軸を成すもの。ガーナ、ケニア、ナイジェリア、リベリア、タンザニアが優先支援対象国として指定されている。

他方アフリカ連合は、米国との会合が実施される1週間前に、原子力発電所の建設は多額の予算を必要とし各国の財政に悪影響を及ぼす可能性があるとして、アフリカ諸国に対しアフリカ連合での議論が終了するまで原発建設を決定しないよう要請。米国との会合では、安全管理や環境汚染の問題についても活発な質問が行われた。

会議に出席した米国関係者は「ミニ原発は安全」と述べている。

(抜粋、一部編集)

●元の記事:「米国、アフリカの電力問題の解決策としてミニ原発の建設を宣言」/African Manager(6月5日)
(« Les Etats-unis annoncent la création de petits réacteurs nucléaires pour résoudre les problèmes d’électricité en Afrique », African Manager, 20140605)
http://www.africanmanager.com/167138.html

2014年7月 7日 (月)

世界を覆うヒロシマ―「原子力」という名の希望なき技術:ドイツ哲学者ギュンター・アンダース/Slate他(7月2日)

「原子力は受け身的で合法化された暴力だ。
   私たち市民は緊急に自らを守る態勢を整えなければならない。」

人間らしさと使用者自らを破壊しつくす原子力の脅威について積極的に発言し続けたドイツ出身の哲学者ギュンター・アンダース(1902〜1992)の著作が、福島原発事故以降フランスで注目を浴びています。2冊の代表作がパリで新たに翻訳・出版されたのを機にアンダースの言葉を振り返りたいと思います。


「ヒロシマの後に希望は無い」

アンダースの原子力についての思索は、広島・長崎への原爆投下に端を発しています。

●「広島原爆図」/Slate
http://www.slate.fr/story/89333/rien-esperer-hiroshima 

元米軍兵士のイーザリーは日本への原子力爆弾投下に参加し、一瞬で10万人もの人々の命を奪ったにもかかわらず米国内の各地で英雄扱いされる自らの姿に苦しみ、犯罪を犯すようになります。「敵」を殺したことに傷つき苦しむ兵士は最後には陸軍病院に幽閉され言論を封じられます。

<イーザリーにあてたアンダースの手紙>

「病んでいるのはあなたではありません。あなたこそが正常で、そのようなまともな人間の反応を封印して、甚大な罪を何か偉大な功績か何かのように見なそうとする社会の方が狂気に陥っているのです。」

アンダースは「私たちは原子力時代の良心の立ち入り禁止区域にいるのだ」という言い方をしています。

「原子力は使用者自らを破壊し尽くす兵器である」
「核戦争は想像力の欠如に起因している」


今日の私たちの現実にも当てはまるのではないでしょうか。


●元の記事: Slateの記事を参考にしつつ、別途アンダースについて調べた内容を追加して記載しています。
http://www.slate.fr/story/89333/rien-esperer-hiroshima

<参考>

●元米軍兵士イーザリーの手紙
『ヒロシマわが罪と罰ー原爆パイロットの苦悩の手紙』ギュンター・アンダース(ちくま文庫)
http://www.amazon.co.jp/ヒロシマわが罪と罰―原爆パイロットの苦悩の手紙-ちくま文庫-篠原-正瑛/dp/4480021493

●「フランスにおけるギュンター・アンダース」渡名喜康哲
https://www.toyo.ac.jp/uploaded/attachment/8173.pdf

2014年6月30日 (月)

米国ニューメキシコ州、地下655メートル:世界唯一の放射性廃棄物貯蔵施設で汚染漏れ/原発をやめる会&ビュール・ストップ(5月22日)

米国西岸のニューメキシコ州地下655メートル地点にある放射性廃棄物貯蔵施設に保管されていた放射性廃棄物57バレル(約13立方メートル)が周囲に漏出、周辺地域の汚染と住民への健康被害が懸念されている。


<参考>ニューメキシコ州にある放射性廃棄物貯蔵施設の様子
http://ja.wikipedia.org/wiki/核廃棄物隔離試験施設


現場は地下にある放射性廃棄物貯蔵庫としては現在世界で唯一稼働中の施設。核兵器開発の際に使用された作業員の放射線防護服等を含む放射性廃棄物が保管されている。しかし今年2月には地下650メートルの地点で運搬用トラックの火災が発生、地表でアメリシウムとプルトニウムが検出される事態に発展した。事故の原因は公表されていない。また、同じく2月には作業員22名(当初発表13名)が放射性物質に触れ被ばくする事故が起きている。

ニューメキシコの人口は現在1400万人。しかし貯蔵庫を管理する国からの情報提供は遅々としており、政府以外の中立な機関による情報提供も無いことから、施設の近隣に住む住民たちは不安を訴えている。

(抜粋、一部編集)

●元の記事:「米国の核廃棄物貯蔵庫WIPPで事故」/原発をやめる会&ビュール・ストップ(5月22日)
(« Accident au centre de stockage américain de déchets nucléaires militaires WIPP », 2014.5.22)
http://www.sortirdunucleaire.org/Accident-du-centre-de-stockage-americain-de

«フランスにおける原子力・至上主義の「終わりの始まり」/ルモンド紙社説(6月19日)