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2011年4月 6日 (水)

「福島原発事故『処理人』の放射能に汚染された日常」ル・モンド紙(4月2日)

42日付けのル・モンド紙は4-5ページの紙面を割いて「日本における福島原発の惨事」を特集。600名の原発作業員が、必要な防御機材を与えられないままに危険な業務に従事している現状を伝えた。

福島原子力発電所の中で働く約600名の事故「処理人」の業務環境を言葉にすることは容易ではない。彼らは、気づかぬ間に進行し、死をも招きかねない放射能の危険に常にさらされながら、刻一刻と状態が悪化する原発より発生する無数の問題を解決する任を負っている。

強度の放射線と耐えられないほどの暑さにさらされながら、既に17名の作業員が深刻な被曝を受けた。331日には、法律に反して、自らが受けている放射線量を知るために必要な放射線の測定器を身につけず作業をしていた作業員がいたことが明るみになっている。

東京電力は以前、作業中の原子炉内における放射線濃度を作業員に伝えるのが遅れたことを認めており、これによって、324日には3名の作業員が深刻な放射能汚染の犠牲になったと考えられる。

これらの事実は、東京電力の技術者(ほぼ全てが下請け会社の作業員)、消防士、自衛官の日常、というよりは、これらの人々が生き延びなければならない悲惨な状況を、端的に示している。329日、横田一磨・原子力保安検査官は作業員の一日の様子を明らかにした。

作業員は週交代制で、朝食と夕食の2食のみ、朝6時に起床し夕刻まで働く。322日まで、作業員は一日1.5リットルの水しか与えられていなかった。風呂を望むことはできず、アルコールで手を拭き取って済ませている。

作業員は毎時2から3ミリ・シーベルトの放射線が注ぐ会議室や廊下で、被曝量を下げるための鉛入りの毛布にくるまって眠る。フランスで一般の人がさらされても問題ないと認められている放射線濃度は、一年に1ミリ・シーベルトである。

携帯電話は使えず、作業員の多くは福島原発から遠く離れた被災者用の避難所に家族を残してきているにも関わらず、家族と連絡を取ることは禁止されている。

高い濃度の放射線にさらされた作業員は、血液細胞を再生する身体機能を失うなどの深刻な健康被害に遭う危険に直面している。東京の複数の病院は、後日必要に応じて作業員への輸血を行うため、各作業員の造血用血液サンプルを要求した。

福島原発の周辺では警察官が311日の津波による被害者の遺体を防護服を着て収集にあたっている。あちこちに残された遺体は、放射線濃度が高すぎて焼却することができない。煙や灰に放射性の分子が残留するためだ。

Philippe Mesmer, Le Monde, 2011.04.02

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