無料ブログはココログ

« 福島原発事故の後に横浜に寄港した仏・デンマーク商船『被曝した船員は労災に認定されるのか?』ル・モンド紙(4月10日) | トップページ | 「CRIIRADによる4月12日付プレスリリース」追記 »

2011年4月13日 (水)

「『レベル7』日本政府の遅すぎた対応、国民は既に被曝にさらされている」CRIIRAD(4月12日)

フランスに本拠地を置く原発被害に特化した独立専門家団体CRIIRADはフランス時間41222時(日本時間4135時)、プレスリリースを発表した。今後、和訳がHPで発表されると思われるため、急ぎ要点のみ紹介する。

まず、福島原発事故発生から1ヶ月を経過した今日、福島での事故が(それまで発表していたレベル5ではなく)チェルノブイリ惨事に並ぶ国際基準(INES)最高レベルの7レベルに相当する、と発表した日本政府の対応をCRIIRADは「45週間前に発表すべきだった情報。もっと早く調査・予測し対策を行うべきだった」と厳しく批判。

日本政府は今の時点では「レベル7」を仮の推測値としていることから、放射性物質放出の状況を一刻も早く調査し、国民が対策をとれるよう公表することを求めている。

特に、日本政府が行った福島原発周辺の住民への対応が遅すぎたと指摘。事故発生直後の状況を迅速に調査せず、既に大量の放射性物質が空中に吐き出さて数日後の321日になるまでヨウ素剤が配布しなかっため、汚染地域の住民は放射性物質を吸い込み口にしてしまっておりヨウ素剤は用をなさなくなっている。大変気がかりな状況が生まれている。

福島原発から30キロを超える地点に住む住民がこれまでに吸収した放射線量が特に心配される。これらの住民を避難させる、屋内に退避させる、もしくはヨウ素剤を配布して除染を行うといった措置が緊急に必要。

福島原発から240キロ南に位置する東京でも、315日には240BqM3の放射性ヨウ素131の粒子を記録(大気に溶けたものは含まれない)。天候により、幸い強い放射能汚染は3時間しか続かなかったが、これがもう数時間続いていた場合には、政府は放射線に特に弱い層(子ども、妊産婦、授乳中の母親など)にヨウ素剤を配布しなければならない事態だった。日本政府は短時間でそのような対応を行うことはできなかったであろう。東京以北の都市に至っては東京を上回る量の放射性物質にさらされた。

葉物野菜(ホウレン草、白菜、キャベツなど)の汚染レベルは、ヨウ素131の量が1キログラム当たり何百、何千、そして何百万ベクレル(Bq)にも至っている。福島原発から南へ45キロ地点に位置する人口345千人の町、いわき市で獲れた野菜については、1キログラム当たり69Bqの放射線が記録されている。北西へ40キロの地点に位置する人口7,000人の飯舘村では1キロ当たり254Bqの放射線が記録されている。このようなレベルの放射能汚染になると、もはやこれらの野菜は「食物」とは言えず、「放射性廃棄物」でしかない。年少の幼児がこうした野菜を23グラム飲み込むだけで、年間被曝量の上限に達してしまう。

CRIIRADは今後より詳細な報告を発表する予定。

http://www.criirad.org/actualites/dossier2011/japon_bis/7_ines_Fukushima.pdf 

Corinne Castanier, CRIIRAD, 2011.04.12

今後、CRIIRADによる和文訳が発表された際には、下記に掲載される予定:

http://www.criirad.org/actualites/dossier2011/japon_bis/en_japonais/japonais.html

参考:

CRIIRADが設定している「健康にほとんど影響がない放射線レベル」:0.01ミリ・シーベルト/年

1年の放射線量上限:1ミリ・シーベルト/年(限度値であって、受けても健康に影響が無いレベルではない、としている)

●「グリーンピース」によるCRIIRADの解説

http://www.greenpeace.or.jp/campaign/nuclear/plutonium/rokkasho/criiad_html

« 福島原発事故の後に横浜に寄港した仏・デンマーク商船『被曝した船員は労災に認定されるのか?』ル・モンド紙(4月10日) | トップページ | 「CRIIRADによる4月12日付プレスリリース」追記 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 福島原発事故の後に横浜に寄港した仏・デンマーク商船『被曝した船員は労災に認定されるのか?』ル・モンド紙(4月10日) | トップページ | 「CRIIRADによる4月12日付プレスリリース」追記 »