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2011年4月14日 (木)

「CRIIRADによる4月12日付プレスリリース」追記

4月12日付のCRIIRADによる声明(下記リンク記事参照)の日本語訳が未だホームページで公開されていないため、昨日の時点で記載しなかった要点を、下記に追記します。CRIIRADから全文の日本語訳が発表された場合は、そちらをオリジナルとして参照してください。

(CRIIRADが通常、プレスリリースの日本語訳を掲載するページ)
http://www.criirad.org/actualites/dossier2011/japon_bis/en_japonais/japonais.html

以下、追記の要点です。

国家原子力安全・保安院は福島原発事故に関する「レベル7」という評価を、「推定データに基づく仮の分類」としている。今回の原発事故によって、何百万人もの人が深刻な汚染被害の影響を受けている。現状把握のための測定をより迅速に行い、国民の健康を守るべきだった(特に、事故発生後の数日間、福島原発周辺におけるデータをすぐに収集しなかった点を強く非難。データに空白があるために、福島周辺および東京に至る広範囲の住民における被曝量の予測とこれらの国民を守るための事前の対応が後手に回っていると指摘)。

尚、今回の「レベル7」との分類は、国家原子力安全・保安院と原子力安全委員会が行った大気中への放射性物質の排出値の評価を元になされている。しかしこの分類に至った過程で使用された仮説や計算の詳細は公表されていない(少なくとも4月12日18時の時点では)。

CRIIRADは日本政府による現状データの把握を「不十分」と指摘している。
では何のデータが足りない、そして今すぐ必要なのか?

3月12日以来、日本政府は福島原発事故の規模に関する評価を、1号基から3号基までの原子炉ごとに行い発表している。

3月12日  1号基を「レベル4」に分類
3月18日  1-3号基をそれぞれ「レベル5」に分類

国民から見れば、全ての原子炉から排出された放射性物質を全体として把握することが必要である。原子炉ごとの評価では不十分と言わざるを得ない。

また、福島での事故の規模をチェルノブイリ事故と比較する場合には、下記の全ての点を考慮する必要がある。

1.大気中に放出されている放射性物質のうち、ヨウ素131とセシウム137以外にどのような物質が含まれるのか。
2.太平洋に流された放射性物質の推定量。
3.原子炉にある核燃料の量。事故が起きたチェルノブイリ原発・第4号基には180トンの燃料があったのに対し、福島原発には1760トンの燃料が保管されている。

最後に、放射性物質に汚染された食品を摂取することによる内部被曝の問題について。食品(葉野菜や生乳など)が放射性物質に汚染されているものの、放射線量が「基準値」の上限を下回る場合、安全と考えるべきなのか。日本政府による基準値は、EUによる基準値より多少厳しめに設定されている(注:EUは現在、日本から輸入される食品について、当初のEU基準値ではなく日本の基準を適用している)。「しかし日本・EUによる基準値はどちらもまだ高すぎる値に設定されている。」

CRIIRADによるプレスリリース(仏語オリジナル)
http://www.criirad.org/actualites/dossier2011/japon_bis/7_ines_Fukushima.pdf 
(Corinne Castanier, CRIIRAD, 2011.04.12)

参考:同じプレスリリースに関するブログ記事(4月12日掲載分)http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/7criirad412-838.html

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