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2011年4月24日 (日)

「葉野菜、キノコ、イカナゴの摂取を控える。福島原発事故にかかる在日仏人向け勧告」公報IRSN(4月20日)

フランス放射線防護原子力安全研究(IRSN)420日、日本在住のフランス人を対象とした「福島第一原発事故に関する公報(4)」を発表しました。以下、要約です(全体の正確な内容を知りたい方は、必ずオリジナルを参照してください。)

1. 原発事故の状況

福島原発第13号基の状況については、依然深刻な状況が続いている。東京電力が第1号基で実施し、今後第23号基でも実施を予定している窒素ガス注入により、大気中に新たな放射性物質が排出される見込み。

東京電力が発表した危機脱出のための工程表について。汚染により事故現場に近づくことが難しい状況を鑑み、「工程表に示された計画を実施するに当たり、実際にどのくらいの期間が必要となるのかを今後用心深く見守る必要がある」。

2.汚染の状況

土壌汚染と食品汚染の現状について言及。茨城県で一平方メートル当たりのセシウム137にかかる堆積量が28,300ベクレル、同じくヨウ素13129,700ベクレル観測されるなど、複数の県で高いレベルの放射性物質の堆積が観測されている。福島原発の近郊では、これより更に高いレベルの汚染が起きている可能性がある。

野菜についてはセシウム137とヨウ素131の低下が見られるものの、福島原発周辺地域で獲れた野菜には引き続き高い汚染が見られる。その他、下記の通り食品への汚染状況を提示(野菜については1キロ当たりに含まれる放射性物質の量を表示)。

l  福島県のホウレン草

ヨウ素1312,100ベクレル(411日時点)

l  茨城県北茨城市のホウレン草

ヨウ素1311キロ当たり1,800ベクレル、セシウム:1キロ当たり621ベクレル

l  福島県大玉村のブロッコリー

セシウム:8,900ベクレル(411日時点)

l  福島県飯館村のシイタケ

ヨウ素13112,000ベクレル、セシウム:13,000ベクレル(48日時点)

l  福島県の生乳

1リットル当たりのヨウ素13127ベクレル、セシウム:16ベクレル

l  イカナゴ類については魚介類の中で最も高い汚染が観測されている。

3IRSNの勧告

福島原発事故による大気中への放射性物質の排出により、主に福島、栃木、茨城、宮城の各県の地域において深刻な汚染が引き起こされた。以下の勧告は、放射線を浴びたり土壌に堆積する放射性降下物による汚染にさらされる危険をできる限り減らすためのものである。

今日では、放射性物質にさらされる危険は、放射性降下物に汚染された食品の摂取によるものが主となる。放射能汚染の影響を特に受けやすい食品は、葉のついた野菜と草食動物の乳である。

3.1 食品の摂取に関する勧告

IRSNは下記を勧告する。

  イカナゴ類の摂取を避ける。

  福島周辺5県(福島、栃木、茨城、宮城、群馬)で収穫された野菜(ホウレン草、花輪咲、牡蠣菜、小松菜、レタス、菊、キャベツ、白菜、セロリ、ブロッコリー、中華野菜「ボク・チョイ」、パセリ)とキノコ類の摂取を避ける。

  福島周辺5県(福島、栃木、茨城、宮城、群馬)で311日以降に生産された生乳を子どもに与えない。

  生産地や放射線濃度が分からない生鮮食品(特に葉野菜)については長期間の摂取を控える。

3.2 放射性降下物の影響が最も高い地域(福島周辺地域)に住む者への勧告

・福島県の北東部4分の1に相当する地域への渡航については渡航しないよう強く勧告する。特に福島原発から40キロ以内の圏内については、火急の所用が無い限り渡航しない。火急の所用で渡航する場合には、厳密に必要最小限の滞在時間に限ることとし、下記の勧告を厳守するとともに、渡航者を大人に限ることとする(子どもは渡航しない)。

・福島、宮城、茨城、栃木の4県については、不要に放射能を浴びたり放射性降下物による被曝を受けることを避けるため、重要な所用以外(趣味・観光)での渡航を控える。

・宮城、茨城、栃木の3県については、これらの地域に住む者で、重要な所用がある場合には、下記の注意事項を全て遵守することを条件に渡航できることとする。

IRSNの勧告事項

乳児・幼い子どもの食事にはボトル入りミネラル・ウォーターを使用する。

自宅の家庭菜園から収穫した野菜や、家庭で飼っている家畜動物を食用に用いるのを最大限に控える。

野菜や果物を食べる前に、注意してよく洗う。

  無意識に手が口に触れて汚染が起きないよう、ポンプ式容器に入った液体石けんで手を定期的に洗う。

  靴を家の中に持ち込まない(特に雨の日は注意する)。

  濡れた雑巾で床を定期的に拭く。

  換気扇や通気口を洗う。

  家具、カーペット、敷物の表面に定期的に掃除機をかける。掃除機の中袋を定期的に交換する。

IRSN「福島第一原発事故に関する公報(4)」 420日号(仏文)

http://www.irsn.fr/FR/Actualites_presse/Actualites/Documents/IRSN_Residents-Japon_Bulletin4_20042011.pdf 

英語版(今後、掲載が予定されています)

http://www.irsn.fr/EN/Pages/home.aspx 

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