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2011年4月10日 (日)

「生鮮食品への注意、福島周辺の外部被曝量・推定地図など」フランス放射線防護・原子力安全研究所(4月8日)

フランス放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)48日、主に日本在住フランス人を対象とした「福島第一原発事故に関する公報」を発表した(以下、要点のみ要約)。

この中でIRSNは、福島原発の状況が未だに「非常に深刻な状況」と指摘。事故直後の大気の放射能汚染を通じた内部被曝の段階から、放射能に汚染された食品の摂取による内部被曝の段階に移りつつあるとして、311日以降に福島周辺5県(福島、栃木、茨城、宮城、群馬)で収穫された野菜(ホウレン草、花輪咲、牡蠣菜、小松菜、レタス、菊、キャベツ、白菜、セロリ、ブロッコリー、パセリ)と生乳の摂取を控えるよう呼びかけている。また、生産地や放射線濃度が分からない生鮮食品(特に葉野菜)についても長期間の摂取を控えるよう呼びかけている。

冒頭、315日から45日にかけての大気中の放射線物質量の推移がグラフで示されている。東京における315日時点での大気中の放射能物質ヨウ素131の濃度は240Bq/M3、セシウム13760Bq/M3だった。

福島・茨城・宮城・栃木の4県については、火急の用が無い限り渡航を控えるよう勧告している。これは、下記の年間外部被曝量の推定値を示した地図に示されている通り、特に福島の北西部地域を含む福島周辺地域において高い放射線量が記録されていることから、不要な外部被曝を避けるための措置。

今回の公報では、IRSNが米国エネルギー省国家核安全保障局(NNSA)からのデータに基づいて作成した、福島原発周辺地域における年間外部被曝量の推定値が地図で示されている(下記の「公報」の最後の方に添付されている地図)。記載されているのは外部被曝量のみで、汚染された大気や食品から受ける内部被曝量は考慮されていない(すなわち、汚染された大気や食品を摂取することによって、より高い量の被曝を受ける可能性がある)。

福島原発から30キロを超える地域でも、年間30mSV以上の外部被曝が推定されている。

IRSN「福島第一原発事故に関する公報」 48日号(仏文) http://www.irsn.fr/FR/Actualites_presse/Actualites/Documents/IRSN_Residents-Japon_Bulletin2_08042011.pdf  

以下、地図上の色分け区分。

・水色の地域:年間外部被曝量0.5mSV以上

・緑色:4mSV以上

・黄色:18mSV以上

・薄オレンジ色:30mSV以上

参考:データ元であるNNSA「福島第一原発に関するデータ公表サイト」(英文)http://blog.energy.gov/content/situation-japan 

<参考>

46日に出された公報に、48日分の公報と共通する情報が多く記載されているため、46日分の全和訳を参考までに挙げておく。

46日号 (日本語訳 全文)http://d.hatena.ne.jp/atelier_en_ligne/20110408 

46日号 (仏文オリジナル)http://www.irsn.fr/FR/Actualites_presse/Actualites/Documents/IRSN_Residents-Japon_Bulletin1_06042011.pdf 

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