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2011年4月29日 (金)

「汚染された食品で何が起きるのか?子どもの内部被曝を考える」ネステレンコ他

放射能に汚染された食品を食べると、何が起きるのか。子どもと大人では、汚染された食品の影響はどんな風に違ってくるのか。

チェルノブイリ原発事故の後、重度の汚染に苦しむ周辺地域で長く調査を行ったネステレンコ博士他のデータを参照してみた。

チェルノブイリ原発事故から14年が経った2000年になっても、周辺のウクライナ国ロフノ県とズィトミール県では、90%以上の野いちごとキノコで許容量を超えるセシウム137が見つかっていた。

以下は、1993年にベラルーシ国ブレスト県、ゴメル県、モジレフ県で行われたセシウム137による汚染調査による結果の一部である(安全基準は当時政府が設定していたもの)。

キノコ    安全基準370ベクレル/キロを超えたキノコの割合: 80.5

(参考: 福島県飯館村のシイタケ 7200ベクレル/キロ  421日調べ)

(     埼玉県秩父市のシイタケ 34.8ベクレル/キロ  419日調べ)

http://atmc.jp/food/?q=407cf&d=7&s=i131&a=

クランベリー  安全基準185ベクレル/キロ を超えたクランベリーの割合: 62.7

狩猟動物の肉  安全基準600ベクレル/キロ を超えた肉の割合: 58.4

牛乳      安全基準111ベクレル/キロ を超えた牛乳の割合: 14.9

水       安全基準185ベクレル/キロ を超えた水の割合: 8.8

大人に比べて体重が軽く、新陳代謝が激しい子どもは、大人と同じ量の汚染食品をを摂取した場合でも、大人の35倍以上の放射線にさらされる。

放射能に汚染されたベラルーシのゴメル県では、事故から10年・20年後の1995年から2007年にかけての時期になっても、7090%の子どもの体内に1キロ当たり1520ベクレルを超えるセシウム137が蓄積されているのが見つかっていた。

これは、年0.1ミリシーベルトの内部被曝をひきおこす放射線量である。

多くの村では、子どもの体内1キロ当たり200400ベクレルのセシウム137が検出され、最大では1キロ当たり7,300ベクレルにも相当するセシウム137を蓄積していた子どもも見つかっている。1キロ当たり2000ベクレルのセシウム137を蓄積すると、年最大100ミリシーベルトの被曝を受けることになる。

同じく、多くの村では最大で33%までの子どもが、年1ミリシーベルトの公式最大許容量を超える放射線を浴びていた(当時の政府が設定した基準。福島では現在、子どもに対し20ミリシーベルトが公式許容量として設定されている。年20ミリシーベルトとは、米国・ドイツの原発作業員における放射線被曝量の上限に相当する)。

1991年から2005年にかけて、ベラルーシ、ウクライナ、ロシアの汚染地域では、人々の体に蓄積されたセシウム137とストロンチウム90の量は減るどころかむしろ増加の一途をたどった。現状での放射性落下物の90%以上が半減期30年のセシウム137であることを考慮すると、今後30年の間、汚染地域では放射能汚染による危険な状況が続くと考えられる。

出典:ネステレンコ、ネステレンコ、ヤブロコフ「チェルノブイリによる食品と人々への放射能汚染」/『チェルノブイリ―大惨事が環境と人々にもたらしたもの』第12

http://www.infoark.org/InfoArk/Energy/Nuclear/Chernobyl,%20Consequences%20of%20the%20Catastrophe%20for%20People%20and%20the%20Environment%20-%20Yablokov_2009.pdf#page=310 

カール・グロスマンのテレビ番組「環境クローズ・アップ」による同書特集(日本語の字幕付き)

http://www.universalsubtitles.org/en/videos/zzyKyq4iiV3r/ 

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