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2011年5月 5日 (木)

「原発事故から25年、チェルノブイリの禁じられた世界への旅」ル・モンド紙/ドキュメンタリー(5月2日)

チェルノブイリ原子力発電所周辺の立ち入り禁止区域。

狼、金属の不法取引を行う日蔭者、犯罪者、立ち入り禁止措置実施の後も区域に住み続ける住民。将来を見いだせない若者たち、経済危機で行き場を無くしこの地に辿りついた「ごく普通の」一般家庭。

1986年の原発事故の後、周辺住民のほぼ全てが退避した放射能汚染区域。25年後の今日、いまだ高い放射線で汚染され続けるこの地域は閉鎖された牢獄であり、行くあてのない貧困者にとっての逃げ場でもある。

目に見えない放射能に永久に汚染された土地、チェルノブイリ。

写真家ギヨーム・エルボと新聞記者ブルーノ・マシは過去数年に渡り共に現地を取材してきた。チェルノブイリへの渡航は5回、滞在はほぼ4カ月間にわたる。その間、現地の様子をビデオを撮り、文章に書き、写真に収めてきた。二人が作成した複数の動画や記事は、「パリ・マッチ」、「ジェオ」含め多くのメディアに掲載されている。

ギヨーム・エルボは語る。

「何年もチェルノブイリを取材してきた。時には公式に、時には隠れて。そして2005年になって、チェルノブイリに戻るのをやめた。でも、ウエブ・ドキュメンタリーの手法が現れた時、むしょうに『この地の歴史を今までと違うやり方で語りたい』という衝動に駆られたのです。」

「放射能の危険は目に見えないし、ランダムなものだ。放射能汚染は一様ではなく、豹の毛皮の斑点のように濃淡のあるものなのです。」

「ゾーン」という題をつけられた短いドキュメンタリーは、各写真にカーソルを当てるとそれぞれの町の説明が現れる。写真をクリックすると、更に別の写真が見ら

れるようになっている(以下、画面にある各写真の説明)

http://www.lemonde.fr/week-end/visuel/2011/04/22/la-zone-retour-a-tchernobyl_1505079_1477893.html

1. チェルノブイリの「黒い金」:金属はチェルノブイリ地区の「金」だ。今日、この地域に残されていた軍事用動力装置のほとんどは持ちら去られている。

2. 立ち入り禁止地区での生活は、暴力と孤独に満ちている。

3. ストラコレッシー:チェルノブイリから200キロ離れたこの町は、地区内の「保養地」となっている。

4. イヴァンコフ:この町の若者たちはチェルノブイリの話など聞きたがらない。チェルノブイリ原発第四号基の陰は呪いのようにのしかかっている。

5. パリエスカ:汚染されたこの町は、事故から10年たってやっと退避が行われた。20人余りの住民たちは、今も廃屋の中に暮らし続けている。

6. プリピアート:事故の翌日に全ての住民が退避したこの亡霊のような町は、この何年もチェルノブイリの象徴となってきた。

7. チェルノブイリ発電所は2000年以来、発電を行っていない。しかし維持管理や安全対策のために、今でも2500人もの人が雇用されている。写真は、発電所内部や作業員用の食堂、バーなど。

8. バザール:この地区を整備することは禁止されている。しかしバザール市は町が死に絶えて行くのを見ていることができない。現在、同市は新たな入居者に対し、打ち捨てられた家々を無料で提供している。新しい住民達にとってこの町は逃げ場であり、新たな出発の場所でもある。

Guillaume Herbaut & Bruno Masi, la « Zone », Le Monde, 2011.05.02

http://www.lemonde.fr/week-end/visuel/2011/04/22/la-zone-retour-a-tchernobyl_1505079_1477893.html 

参考:

  • 2人が取材した内容を掲載しているブログ: Retourachernobyl.com

  • 出版されている本:「La ZoneNaïve出版社。

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