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2011年5月 1日 (日)

「復興優先」の言葉で原発問題は消えない―福島が示した「非民主主義国家、日本」ル・モンド紙(4月28日)

ル・モンド紙は428日、群馬大学教授でフランス近現代史の教鞭をとる松沼美穂助教授の寄稿文を掲載した。

松沼助教授はその中で、政府や東電を批判する日本のマスコミが、福島原発事故の前夜まで多額の広告費と引き換えに原子力発電所の安全性を宣伝していたことを批判。財界も政府も「経済の復興を」「仕事に戻ろう」と経済のみ優先し、現在50以上ある稼働中の原発を今後どうするのかという問題に向き合っていないと指摘している。また、今後も新たな地震の発生が予想されること、政府の原子力関係者が技術面でも信用の面でも十分でないことから、福島で起きたのと同様の事故が繰り返される可能性があると述べている。

フランスでは東北大震災以来、泣きもせず愚痴も言わずに坦々と仕事に戻って行く日本人の「品位」を評価する動きが広がっている。しかしこの「品位」は、福島での原発事故を「自然災害だから」受け入れなければ仕方がない、という態度に基づく「品位」だ。また、どこまでも経済成長のみを追求する日本のシステムは、(福島周辺の住民や原発作業員を初めとする)人々の権利を尊重せず、(福島原発事故の責任を取らないことによって)世界中の人々をも馬鹿にしている。(日本の)権力は、無能で無責任な嘘つきたちの手の中にある。これが、65年間続いてきた「日本の民主主義」の結果である。

日本は自ら変わることができない。福島原発の事故以来、海外機関が発表した情報と日本発の情報の食い違いの度合いには、大きな衝撃を覚えるばかりだ。今回福島での事故との関連で明るみになった多くの人為的なミスは、許すべからざるものである。フランスを初めとする各国政府の政治家や世界の財界関係者は、原子力業界と強く結び付いている。だからこれらの人々が原発を支持し、日本人の「品位」に感嘆するのも無理はない。世界中の市民は、この恥ずべき事故から教訓を引き出さねばならない。

http://www.lemonde.fr/idees/article/2011/04/27/attention-un-deuxieme-fukushima-n-est-pas-exclu_1513460_3232.html

 

Miho Matsunuma, « Attention, un deuxième Fukushima n’est pas exclu », Le Monde, 2011.04.28

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コメント

非常に優れたブログ。いい記事をよく集めておいでです。
松沼教授の寄稿は、まさにその通りでしょう。
日本が自分だけで原発をやめられるとは思いません。
日本が自分だけで生きているわけではないのですから、外国にどれだけの害を及ぼすかを考えるべきだし、外国からの批判を支えにすべきで、単なる「復興」「がんばろう」「働こう」などというのは、恥さらしであり、百害あって一利ありません。
そんなことを考えて、及ばずながら私もブログを立ち上げたところでした。
こちらのブログの記事は大いにトラックバックしたいと思います。
私の主張は、日本原発禁止国際条約に向けて、世界の人々の世論を作り出すことです。
私自身のフランス語、英語でいいから、世界の人たちに言っていかなければならないと思っています。

マスコミは、まだまだ生ぬるい。
電気料金の値上げについての報道は、おかしいだろう。
あれは電力会社からの丸投げ数値だ。

耐久年数の限られた原発を作るのに、いくらかかると思っているのか。
その後、永遠に続く処理費用は、いくらかかると思っているのか。
維持するのに、どれだけの被爆者を産むと思っているのか。

みんながクーラーなんかつけるから、町中が暑いんだろう。
みんなが自動車なんか乗るから、町が暑いんだろう。
そんなものやめてしまえばいいだけのことだと思う。

人様のブログで宣伝するようで恐縮ですが、私のブログで「電力をやたらに使う社会は不幸な社会である」と題して一席述べました。ご笑覧くださればさいわいです。

Bssemさん

遊びに来て下さってありがとうございます。早速ブログを拝見しました。日本初め欧米各国はアフリカにも原発を売り込んできた訳ですが、福島での事故をきっかけに計画を見直す国が増えているようですね。アフリカでの状況についても是非発信してください。

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