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2011年5月 8日 (日)

「放射能汚染に負けない食品の選び方、調理法、解毒法 ~ベラルーシに学ぶ~」放射能防護研究所ベルラード/辰巳雅子訳

先日のIRSNのデータによれば、今後しばらくは食品の放射能汚染が続きそうです。また、現時点での放射能被曝の経路は、食品によるものが主になっています。

汚染された食品からの被曝を防ぐには、どうすれば良いのでしょうか?

以前、ご紹介した『チェルノブイリによる食品と人々への放射能汚染』の著者でもあるA.V. ヤブロコフ教授とA.V. ネステレンコ教授(現所長)が調査や教育活動を行っているベラルーシの独立研究機関、「放射能防護研究所 ベルラード」が、チェルノブイリ周辺の汚染地域に住む人々を対象にベラルーシ語で発行した『自分と子どもを放射能から守るには』という本があります。また、同様の内容のパンフレットも作製されています。

ネステレンコ、ネステレンコ、ヤブロコフ著『チェルノブイリによる食品と人々への放射能汚染』http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-36c1.html 

ベルラード研究所『自分と子どもを放射能から守るには』

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/747fb9ddd77ef80ac7e86d1f829a7c0a 

下記の3点について、ベラルーシの大人と子どもたちのための活動を長く続けている「チロ基金」の現地責任者、辰巳雅子さんが重要な箇所を日本語に訳してくださっていますのでご紹介します。

1.汚染されにくい野菜、果物、穀物を選ぶ

2.放射線量を減らすための調理法

3.体から放射性物質を排出するための食品、ペクチン

4.カルシウムで放射性物質「ストロンチウム」に負けない体を作る

とりあえずは

l  「ストレスを溜めずさりげなく」で長く続ける。

l  汚染を避ける・減らす、で蓄積する放射能汚染を少しでも「節約」する。

2点に気をつけて気長に構えましょう。(以下、要約です)

0.健康な食生活が基本

健康的な食生活を送ることで、放射性物質が体内に吸収されるのを防ぐことができます。汚染されていない野菜類(トマトなどの赤い野菜がお勧め)や放射性物質ストロンチウムの吸収を防ぐためのカルシウムなど、バランスよく食べましょう。

なおベルラード研究所は食品の種類に関係なく、1キロ当たり37ベクレル以上の放射線量を含む食品は子どもに与えないことを勧めています。

1.汚染されにくい野菜、果物、穀物、乳製品を選ぶ

食品にも、放射性物質を取り込みやすいものと取り込みにくいものがあります。

放射性物質を取り込みにくい食品は、下記の通り(取り込みにくいものから順に記載)。

<野菜>
キャベツ、キュウリ、ズッキーニ、トマト、玉ねぎ、パプリカ、ニンニク、ジャガイモ、食用テーブルビート、ニンジン、大根、グリーンピース、大豆、長豆(英語のBean)、スイバ(ホウレン草に似たベラルーシの野菜!)

<果物>

l  放射能を「取り込みにくい」果物

リンゴ、ナシ、アンズ、いちご、サクランボ、ラズベリー、白スグリ。あまり食用にはしませんが、ナナカマドの実も。

l  放射能を「取り込みやすい」果実

赤スグリ、黒スグリ、グースベリー、ブルーベリー、クランベリー、クロマメノキ、コケモモ

<穀物、その他>
麦の実、秋蒔きのライ麦の実、麦の茎、ジャガイモ、燕麦の実、秋蒔きのライ麦の茎、大豆の茎や葉、飼料用ビート、とうもろこしの茎や葉、燕麦の茎、丸い形の豆類の茎や葉、アブラナの茎や葉、クローバー、種実のつく多年草、ルピナス、天然の干草用牧草地や牧場に生えている草類。

<乳製品>

水分に放射性物質が凝縮する傾向があるため、牛乳は汚染されやすくなります(同じ理由で、水分の多いキノコ類が汚染されやすくなっています)。牛乳より乳脂肪分が高い乳製品(生クリーム、バター、チーズなど)は水分が少ない分、放射線量が比較的少なめ。ただし、ヨーグルトの上澄み液は放射線量が高く危険。

「ベラルーシの部屋」参照ページ

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/8293655302efdbc574fd32087588abca 

2.放射線量を減らすための調理法

~洗う、皮をむく、塩水につける、熱を通す、煮汁を捨てる~

簡単な調理法の工夫で放射線量を減らすことができます。

<野菜>     

蒸したり煮る場合、皮を必ずむいておきます。それだけでセシウム137が20-50%減ります。

<きのこ>   

ゴメリ州スベトラゴルスク区にあるチルコビチ村のベニタケ科きのこは1キロあたり280ベクレルの放射能が検出されています。これを水をかえながら20時間3%食塩水につけておいたところ、1キロあたり28ベクレルにまで減らすことができました。

<肉>

中ぐらいの大きさに切り分けます。塩水に酢を加えたものに10-12時間つけておきます。肉をゆでる場合は最初のゆでた水は8-10分沸騰させた後、捨ててください。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/db6978ec66e45decd4c0dc87dfd335de 

3.体から放射性物質を排出するための食品、ペクチン

子どもは定期的に放射性物質を体外に排出する必要があります。そのためには普段からペクチン成分の多い食事を心がけつつ、年に12回は「ビタペクト」のような

高ペクチン剤を摂取します。

「ビタペクト」はベルラード研究所が開発、生産している放射性物質排出のための高ペクチン剤です。ペクチンを多く含むリンゴの絞りカスにビタミンを加えて粉末にしたものです。日本では残念ながら入手できませんが、代わりにペクチンを多く含む食品(りんご、オレンジのマーマレードや卵白など)を取るようにしましょう。

「ビタペクト2」とは?http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html 

4.カルシウムで放射性物質「ストロンチウム」に負けない体を作る

先週IRSNによる公報(5)でもストロンチウムが検出されたことをお伝えしましたが、この物質は体内に一度入るとまず排出できません。カルシウムが不足しているとスカスカになった骨の間にストロンチウムが蓄積するので、カルシウムを取りましょう!とのこと。

牛乳が汚染されていても、汚染されにくい固形の乳製品(ヨーグルトの固形部分、バターなど)を取りましょう。それでも汚染が気になる方は、サプリを少しずつ。

<参考>

放射能防護研究所 ベルラード

http://www.belrad-institute.org/UK/doku.php?id=presentation 

チロ基金

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/index.html

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コメント

疑問があります。ベラルーシの部屋で紹介されている内容だと、放射性物質を取り込みやすい野菜に「キャベツ、じゃがいも、大根」などがあげられていますが、NPO法人チェルノブイリ救援(中部)のこのPDFファイルの中のグラフでは、セシウム137を取り込みやすい野菜として「キャベツ、大根、じゃがいも」が上位に入っています。
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No107/tomura090807.pdf

いったいどちらの情報が正しいのでしょう。
ベラルーシの部屋ではコメント欄がないために、こちらに書いてみました。
 

↑書き間違いがありました。

>放射性物質を取り込みやすい野菜に「キャベツ、じゃがいも、大根」などがあげられていますが・・・

のところは、「取り込みにくい」の間違いです。
ベラル−シの部屋では一番取り込みにくいものがキャベツとされているということです。
失礼しました。

しーちゃんさま

NPO法人チェルノブイリ(中部)についての情報をありがとうございます。
ベルグラード研究所につきましては、元ベラルーシ科学アカデミー会員のネスレンコ教授が所長を務めており、これまでに発行されている調査結果についても国際的に高い評価があるため、こちらのブログでもご紹介させて頂きました。

一般的にはホウレン草のような葉の広がった野菜がキャベツ等の球形の野菜より汚染されやすいと言われており、こうした考え方に基づいて各方面で安全情報が出されていますが、確かに頂いたデータでは逆になっているように見えます(ホウレン草の方がセシウムの蓄積率が低い、となっています)。放射性物質の「蓄積」と「汚染」の概念をどう整理しているのか、というところで違いが出るのかもしれませんが、正直なところこれだけでは良く分かりません。

両方の調査手法や調査対象地の条件をよく比較する必要があるかと思いますが、時間の合間を縫って作成している当ブログではこれ以上の詳細を調べることが不可能です。ご興味あれば、ぜひ調べて共有して頂ければと存じます。

フランスねこ様 しーちゃん様 チェルノブイリ救援・中部(在名古屋)はウクライナで活動を行っています。以下はその関係者からの回答です。ただ私はベラルーシの部屋の辰巳雅子さんの活動そのものは大変評価している者であることを付け加えておきます。・・・沢山の論文でアブラナ科(キャベツやダイコン)がセシウムを吸収しやすいことは実証されています。以上

管理者様 大変勉強になりました。事態の収束を願いつつ、一庶民としては地道に自衛策を取るのが大事だと思いましたので、私も様々に勉強しておりましたが、こちらの記事が大変に勉強になりました。微力ながら自分でもブログを書いてみました。http://yukikoigawa.blog39.fc2.com/blog-entry-26.html
拙文で恐縮ですが、この中でこちらを紹介させていただきましたので、ご報告方々、コメントさせていただきました。

北欧フィンランドに
オンカロ(秘密の場所)と言われている原発で使用済み核燃料の埋設施設があります
18億年前の安定した岩盤へ深くトンネルを掘り
2100年まで使用済み核燃料 放射性廃棄物を厳重に埋設処理する施設です
使用済み核燃料保管が安全に数万年から10万年壊れないことを期待されてます
しかし当事者は語られてます・・安全性は"不確実性のもとで対処するしかない"と
すなわち未来の安全の保障は不可能だと言うことでした
人類はパンドラの箱を開けてしまった・・と聞きなれた文言が有るが大量のどうしようもない放射性廃棄物"を残
してしまった事を指すのではないだろうか

このオンカロ事業の当事者は未来の人類に語る言葉は"Good luck"・・とそして未来の人間は大量に放射性廃棄
物を産んだ21世紀の時代をどう思うだろうか? どうか幸運を・・とこれでよいのだろうか 
これからでも出来る事は無いだろうかと考えさせられる、

資源が無い日本は原発に目を向け安全より経済性を選んでしまった
地震頻度がヨーロッパと比べ2000倍も多い地震列島日本へ
電力が足りないとの事で次々と原発を建設した

大規模な原発事故や途方も無い大量の使用済み核燃料による汚染が起き
労働者(国民)は放射能障害を持っては働けない 放射能汚染した田畑や海では生産も生活も出来ない

また未来を語る前に汚染を広げた
せまい島国日本では健康な未来の子供を残すことが出来るだろうか
かつて昔に東洋の小さな日本という島国が反映してたが 今は危険な汚染地帯で人が入っては行けない場所です
・・と海外の未来のどこかの教科書に書かれること等が有ってはならない

もし健康な子供達を末永い未来へ贈ろうとするならば
国民が内向的で有っては未来など無い
取り返しが付かない事になる前に・・
今後 自然エネルギー開発と徹底した省エネ推進を行い
原発を全て廃炉にして
その大量の放射性廃棄物をどう処理するかによって未来が決まる
健康や安全を取り戻す為には途方も無い年月と実行力を要するが
それには一人一人の粘り強い意志表示と
離れて自分達を見る視点を持つ事が
実現成功のカギを握っている

想定害

いがわさん、想定害さん

コメントありがとうございます。
いがわさん、ブログでの御紹介ありがとうございました。こちらで参考にさせて頂きました辰巳さんの「ベラルーシの部屋」の方も、ぜひ直接ご覧ください。

ぼくさん

コメントありがとうございます。確かにキャベツはセシウムを吸収しやすいようですね。
キャベツの件、なぜ日本とベラルーシのデータが食い違うのかよく分かりませんが、調査対象となった地域の条件や調査手法に違いがあるのかもしれません。辰巳さんもブログ上で今度ベラルード研究所でも聞いてみたいとおっしゃっていました。とりあえずキャベツの外側の皮は捨ててしまった方が良さそうです。

はじめまして。

4ヵ月の息子がいるのでこの記事はとても勉強になりましたshineありがとうございます。


私も慣れないパソコンと戦いながら地域での仲間づくりのためにブログをはじめたのでリンクを貼らせてくださいm(_ _)m

これからも勉強させてください。。。

iroironairoさん、こんにちは。
遊びに来てくださってありがとうございます。ブログも拝見しました。どうぞご自由にリンクしてください。
日々の生活に役立つ情報ばかりではないかもしれませんが、何かのご参考になれば幸いです。

福島近辺でなくとも、埼玉県はじめ関東地方の多くの地域で深刻な土壌汚染が起きています。埼玉県については、一部の自治体を除いて放射線量の測定も大変遅れており、市民が自治体等に積極的に要望してゆく必要があると感じています。一人一人、必ずできることがあると思います。マイペースでがんばってゆきましょう。

9月になって新潟県の、なめこ、マイタケ、シイタケから放射性物質検出(摂取基準などは農林水産省のHPを参照)

海の魚は、北海道、宮城県仙台沖、茨城県沖、神奈川県沖、千葉県沖、静岡県御前崎沖 岩手県、

放射性物質の検出された県と食物、東京湾、

(海の魚と加工物)種類によって検出されていない魚類もあるが北海道から神奈川静岡までの、太平洋側、沖で取れた魚がこの中にある場合もない場合もあります(ベクレル・不検出等の詳細は、農林水産省のHP参照)

何ベクレルかは、●農林水産省のHPで3月から9月までを参考にして下さい

アジ、サワラ、サケ、スズキ、サンマ、イワシ、カツオ、サバ、ビンチョウ、ブリ、クジラ、シラス、カレイ、ムツ、タラ、マダイ、イシガレイ、キンメダイ、スケソウダラ、ウニ、シラス、ワカメ、マコガレイ、アナゴ、タコ、メバル、アイナメ

(川魚、と貝類)秋田県、山形県最上川、神奈川県相模湖、宮城県、栃木、群馬ばらきこ、埼玉、荒川、東京玉川、新潟、三面川 日光中禅寺湖、神奈川相模湖、箱根、芦ノ湖、茨城霞ヶ浦
アユ、ワカサギ、シジミ、その他

(摂取基準などは農林水産省のHPに載っていますので、それを見て正しく判断して下さい)

●又野菜米類などは詳しく見ておりません

やまださん

詳しい情報をありがとうございます。新潟県のきのこ類や広い地域での海産物の中にも汚染したものが見つかっているのですね。安心して食べられる物は、もうあまり残っていないということなのでしょうか。。

尚、大変勝手ながらスペースの関係で「ホームページ」をHPに変更するなどして、内容はそのままで全体の分量を少し縮めさせて頂きました。ご了承ください。

甲状腺癌の恐れあり。数年後に癌の発病が急増しそうです。予防対策を考えられないでしょうか?

医療従事者さん

コメントをありがとうございました。
医療の専門家ではありませんので、恐縮ながら具体的なコメントは差し控えさせて頂きますが、対象となる方の経歴や環境、避難についての考え方などによって異なるのではないでしょうか。引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

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