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2011年9月26日 (月)

原発を止めるためのカーニバル「楽しさがあって初めて人は動く。10万人集まれば国も変わってくる。(その3)」毛利嘉孝/クーリエ・アンテルナショナル(9月15日)

前回に続き、「お祭り」デモについての毛利嘉孝教授へのインタビューその3をお届けします。

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──デモが国を変えることもあり得そうですか?

毛利 一日に10万人集まれば変わってくると思いますよ。基本的に政治家にしてもメディアにしても、世間の意見には一定限度を超えるとどこかで従わざるを得ないので。今回の原発は停まらないと本当にヤバいけれど、現実的にはすぐに停まるものではない。いったん停止した後も15年とか20年かけて徐々に処理するしかないものだから、やっぱり反原発というよりは、脱原発というのがコンセンサスになっていくと思います。それをどうやって主張するかっていうと、当面デモくらいしかない。ネットで呼び掛けて署名を10万集めても、それだけで何も変わらない。実際に外に人が出て具体的に姿を見せないと変わらないと思います。10万人集まる段階でも、メディアが世論調査をしたら脱原発派は5割を切るかもしれませんが、10万人が街中に集まったときのインパクトはすごい。さらに、本格的にミュージシャンなど影響力のある人が入ってくるとだいぶ変わると思いますよ。今の時代、1人のカリスマが出てくることは難しいと思いますが、マスにアピールできる人たちが何人か出てくれば。

――今、何かしたいけど何をしたらいいか分からないという人が多くいると思います。脱原発デモに参加したいという人が、自分に合ったデモを見つけるにはどうしたらいいのでしょうか?

毛利 ネットで情報を集めることもできるけど、やっぱりこういうのって人間関係なんですよ。行ったことがある人に聞くというのが一番ですね。明確な意見がなくても、実際に身体を動かして情報収集したり行動することには意味があると思いますよ。今はシュプレヒコールとかも無理に声を出さなくても構わないし、気軽に参加してみればいいんじゃないでしょうか。

──気軽に参加してみてもいい。

毛利 最初は不真面目でもいいんですよ。最終的にどこにデモの到達点があるかというと、結局みんな楽しく生きたいわけですよね。楽しい世界を獲得したいのに、そのために必要以上に苦労するというのはあり得ないですよ。もともとお祭りやカーニバルっていうのは、普段自由に意見を言えないような民衆が爆発するという政治的なものだし、ボトムアップの民主的な政治の現れでもあると思いますよ。


                                        (了)

●もうり・よしたか
1963年、長崎県生まれ。京都大学経済学部卒業。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジにてPh.D(sociology)を取得。九州大学助教授などを経て、現在東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科准教授。専攻は社会学、文化研究。著書に『文化=政治――グローバリゼーション時代の空間叛乱』(月曜社)、『ポピュラー音楽と資本主義』(せりか書房)、『ストリートの思想』(NHK出版)などがある。

<出典>
日刊サイゾー「『"お祭り"デモは社会を変えるか?』活発化する反原発・脱原発運動に見る現代デモ事情」http://www.cyzo.com/2011/04/post_7196.html

(Cyzo, « Un carnaval pour arrêter les centrales », Le Courrier international, n°1089, du 15 au 21 septembre 2011.p.36)

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コメント

いつも拝見しています。フランスの記事は参考になります。
フランスの記事を日本語訳するだけではなく、日本の異常な状況をフランス語にして世界に知ってもらうことはできないでしょうか。

ハムスター名無しさん

コメントをありがとうございました。お返事が遅くなって申し訳ありません。
本当に、おっしゃる通りだと思います。先日フランス人の友人とメールのやりとりをしていて、「福島原発事故が起きて以来、日本で何が起きているのか、なかなかニュースでは伝わって来ないので教えてほしい。」と言われ、ハッとしました。

フランスのメディアは、日本に特派員を置くなどして日本の状況を比較的細かく報じていますし、福島原発事故の影響についてのドキュメンタリーもテレビでいくつか流されているようです。でも、もっと日本人によるいろんな声があってもいいのでは、という気がしています。

今、全てを行動に移すのは少し時間的に苦しいのですが、折を見て日本の声を少しずつフランスに対しても発信してゆければと考えています(ブログという形はとらないかもしれません)。例えば、ふつうの子どもたち、お父さん、お母さんたちの声を、フランスに届けられたら、と思います。これからも、どうぞよろしくお願い致します。

追伸:
市民団体、教育組織、個人、などいろいろなレベルでみなさま御活動されていることと思いますが、重要なイベントを行う際、放射能による汚染度などの重要な調査結果を発表する際、政府機関等に対しメッセージを発信する際などに、要点のみをA4半ページほどの英文(無理なら日本語でも)にまとめ、組織の御連絡先とともに「プレスリリース」として欧米の報道機関にも送付されると効果的だと思います。ルモンド紙は日本にも支局がありますし、メールやファックスでも連絡が可能であろうと想像します(英語・日本語ができるスタッフもいらっしゃいます)。必ずしも全ての記事が報道される訳ではありませんが、発信することで報道機関も関心を持ってくれますし、情報を共有する関係が生まれます。

私たちは、非常に限られた時間とリソースで長期戦にのぞまなければならなくなるでしょう。それを考えると、それぞれが工夫してうまく発信してゆくのがベストだと思います。それでは、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

こんにちは。
カーニバルのデモ楽しそう、そういう企画世界の色んな所でやればいいですね。
下、フランスACRO(Association pour le contôle de la Radioactivité dans l'ouest)のサイト
http://www.acro.eu.org/
北海道の土にも土のモニタリングで北海道富良野市麓郷で2011年7月23日セシウム134が2.2 セシウム137が3.9になってます。
測れる機械って日本に少ないんでしょうかね、なぜか他の国かフランスの測定ばかりみみにするような気がします。

ハムスター名無さんへフランスの日本のリポルタージュ
フランスねこさんにもArteサイトの方送りましたが今日見ましたら新しいリポルタージュになっていたのでYoutubeのビデオ入れます。 
フランスでの日本のリポルタージュ 他の国の物も入ってますが日本のリポルタージュはビデオ14分から36分です。
Arteフランスドイツの共同テレビ局で9月24日に放送されました。
Youtubeには入っていたので入れます(ドイツ語ありますがこれはフランス語です)
http://www.youtube.com/watch?v=moHrO8UEWFc&feature=player_embedded

ユキさん

こんにちは。メッセージと貴重な情報をありがとうございました。
私も以前から気になっているのですが、仰るとおり日本の行政機関や企業が採用している放射能測定機器における測定限界値は高く、放射性セシウムでは食品1キロあたり10ベクレル、放射性ヨウ素では20ベクレル程度となっています。これでは、日常的にまとまった量を摂取する食品(特に、米や小麦、牛乳、肉など)の場合、「放射性物質を検出せず」との結果が出ていても、食べ続ければ深刻な内部被曝を受けることになります。

以前、児玉教授も国会で指摘していましたが、食品に含まれる放射性物質のレベルを視覚的に分かりやすく画像で表示するより進んだ機器があるにもかかわらず、こちらも採用が進んでいないとのことでした。今ある最新の技術を全て投入して一丸となって国民の健康を守る時だと思います。では Bon weekend!

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