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2011年9月15日 (木)

「福島原発事故から6か月、IAEAは世界の原発所有国に強制力を持てず」ルモンド紙(9月14日)

福島での大惨事から6か月が経過した。原子力セクターで秩序維持の役目を負う国際原子力機関(IAEA)は9月13日、世界で稼働中の432基の原発の安全性を高めるための行動計画を承認したが、計画に強制力を持たせることができなかった。

「福島原発事故が起きる前にあった規則に比べれば、重要な前進だ。」

IAEAの天野之也事務局長は言う。

しかし、今後3年間、毎年世界の10%に相当する数の原子炉に対し国際的な専門家による定期的なストレステストを実施する、という従来のIAEAによる提案は、各国からの要請がある場合にのみ実施されることとなった。2009年、ウクライナはロブノ原発における原子炉が放射性の汚染水に52日間浸かったままになる、という深刻な事故が起きたにもかかわらず、IAEAへの報告を怠っていた(抜き打ちの外部者による評価を実施しない場合、こうしたケースが隠されたままになる可能性が残されている)。

ドイツ、フランス、デンマーク、カナダ、シンガポールなどの各国は、IAEAによる今回の会議の結果に失望感を表明した。特にスイスは、IAEAが承認した行動計画について、6月末にウィーンで実施された原子力の安全に関する閣僚級会合での決定から「明らかに後退する内容である」と評している。

福島原発での事故発生に至るまで、原子力に関する情報の透明性という観点からは決して優等生ではなかった日本はどうだろうか。IAEAは何とか今週の火曜日に福島での大惨事に関する新しい報告書を日本政府から入手したが、その内容は公表されていない。一般の日本国民は、どのような失敗の連鎖によって事故が起きたのか、そのより詳細な情報を得るまでには、まだしばらく待たねばならないだろう。

(Joëlle Stolz, « L'AIEA échoue à imposer aux Etats des règles contraignantes de sûreté nucléaire », Le Monde, 2011.09.14)

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コメント

こんにちは。先日の爆発事故の記事から、私の過去記事に、追記させていただきました。ありがとうございました。

同じ私の過去記事でIAEAについてもふれているのですが、
大事なところ、任意調査に「失望」した国名、
フランスが入っているかどうか知りたかったのです。教えていただきありがとうございます。

※おとといか、きのうのラジオニュース(中日新聞)で、六ヶ所村にイギリスからの船が着いたと
言っていました。ただし、私の購読紙には載っていませんでした。(読売、日経)

高レベル、低レベル、それ以外(がれきや土砂)の区別にまったく疎いのが
われわれ日本人の大多数かと思います。
それなのに「中間処分場」「最終処分場」などと言う言葉が飛び交うことに危険を感じます。

私は福島出身ですが、今回の事故に関し、福島県内を最終とするしかないと思っています。
(県民は反対根強いですが、しかし、これを乗り越えないと、除染土の行きつく先も
決まらず、県内に汚染土を集めた「ミニホットスポット」を量産するしかないからです)
でも、今回の事故に限って、の処分場にすることが条件だと思います。

政治はそれをすべきだと思うのですが・・・。

Kさん

御連絡ありがとうございます。六ヶ所村に核廃棄物を載せた船が到着したという記事を見かけましたので貼付けておきます。
http://news24.jp/articles/2011/09/15/07190657.html

廃棄物の処理は、おっしゃるとおり大変大きな問題だと思います。
どうか良い週末をお迎えください。

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