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2011年9月13日 (火)

「ガール県マルクール核廃棄物処理施設で爆発、死傷者発生」ルモンド紙(9月12日)

ガール県のマルクール核施設で9月12日に起きた爆発は、死傷者を出しました。幸いCRIIRAD研究所によれば、今のところ大気中への放射能の放出は観測されていません。しかし、アヴィニヨンやマルセイユといった地中海沿いの大都市に近接する核施設での事故は、人々に波紋を広げています。
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原子力セクターの安全を所管する仏原子力庁(ASN)によると、9月12日、ガール県のローヌ川沿いに位置するマルクール核廃棄物処理施設内にある商業用核廃棄物処理を行う半円筒形の施設とみられる施設で爆発が起き、死者が出る事態となった。

1955年に建設されたこの核施設では、約5000人の関係者が働いている。今日、同施設は軍事用の業務に加え4つの商業用原子力施設を備えている。アレバ社による Mox核燃料加工施設や「セントラコ」と呼ばれるフランス電力公社(EDF)による放射性廃棄物処理施設である。

「セントラコ」では1990年代から250人ほどの人を雇い、廃棄物を溶かしたり燃やしたりして処分している。2008年、原子力庁は「組織、および安全に関する習慣面での問題」によっていくつもの「空白」が生じているとして、同施設への検査の回数を増加させた。原子力庁は、当時の「空白」問題と今回の事故の関連を否定している。

CRIIRAD研究所は24時間体制で大気中の放射性物質を監視中。フランス時間の9月13日12時30分(日本時間の9月13日20時30分)現在の計測によれば、放射能汚染は検出されていない。


参考記事:AFPBB Newsによる報道
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/accidents/2826822/7761376 

出典:
ルモンド紙「ガール県マルクール核施設」
(Le Monde fr & AFP, « Le site de Marcoule, dans le Gard », Le Monde)
http://www.lemonde.fr/planete/article/2011/09/12/le-site-de-marcoule-berceau-de-l-industrie-nucleaire-du-retraitement_1571279_3244.html 

CRIIRAD研究所
フランス国内における大気・水中の放射性物質監視所 測定結果(9月13日12時半)
http://balisescriirad.free.fr/ 

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コメント

ユキさん

いろいろと貴重な情報をありがとうございました。マルクール核施設での事故について昨日耳にしてからはとても心配していましたが、今のところ放射能は出ていないようです。フランスのメディア報道では、原発作業員が着た服などを燃やす施設のようですね。ユキさんもどうか気をつけてください。それにしても、大都市のすぐ横にこんな施設を作っていたのですね。大きな事故が起きたらとても危険だと思います。

凄く速く訳されて感心してました。少し落ち込み気味だったのがコメント見て安らぎました。
こちらこそとても感謝してます。ありがとうございます。

きのうかおととい、新聞で見て、ルモンドはどんなふうに報道しているのかと、フランスねこさんの記事をお待ちしていました。ありがとうございました。
私のブログでもご紹介させてください。

低レベルのものということですね。
フランスではパニックなどにはなっていないようですね。

Kさん

コメントありがとうございます。記事は御自由にリンク・転載してください。
事故が起きた施設の近隣地域に住む知り合いの方達に心配になって連絡しましたが、皆さん平静のようでした。原発事故ではなかったので大事に至らず済んで良かった、と話していたのが印象的でした。CRIIRAD研究所が事故直後からずっとフランス全国の大気中の放射線濃度を監視し、政府と平行してウエブサイトで監視結果を公表していたのに助けられました。政府の放射線防護機関であるIRSNとCRIIRADが共に信頼できるデータを出すことで客観性と透明性が保たれますし、市民にとっても安心感が増すと思います。フランスでも福島での原発事故以来、ガイガーカウンターがあちこちで売り切れてしまっているのですが。。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

フランスねこさん、こんにちは。
Swissinf.chというサイトに関連の記事があります。

http://www.swissinfo.ch/jpn/detail/content.html?cid=31124956&rss=true

抜粋:
 しかし、フランスのグリーンピースによれば「今回事故を起こした施設はフランス政府が要求する核施設の検査を受けていなければ、仏原子力安全委員会が行った最近の検査リストにも掲載されていない」という。

 これらを統合しスイスフランス語圏のグリーンピースの代表、マティアス・シーゲル氏は、次のように話す。

 「結局、今回何が原因で爆発が起きたのか、また現在、施設内部で何が起こっているのかまったく分かっていない。しかし爆発は爆発だ。また、この事故はフランス核関連施設の歴史で、初めて死者を出したということも大きい。今後、フランスのグリンピースと連携し、情報の徹底公開を求めていく予定だ」

 「なぜなら、フランスでは今までも今回の事故を上回る原発事故が起きたにもかかわらず、すべてが闇に葬られてきた経緯がある。フクシマを契機にこの方向を変える機運が高まっているからだ」と語気を強めた。
(抜粋ここまで)

話は違いますが、野田政権でも、原発ビジネス等の元凶とも言える前田匡史氏が内閣官房参与に再任されたとのこと。
予測はできたとはいえ、くらくらします。

Yukariさん

貴重な情報をありがとうございます。スイス・グリーンピースによる指摘、興味深く拝見しました。ルモンドにも映像でいろいろな関係者が自分たちの意見を述べている短いクリップが載っていました(時間が無くてあいにく訳せていませんが。。)。これまでのフランスの体制が甘すぎたとの反省の声も多く聞かれているようですね(グリーンピースの関係者以外に、普通の新聞屋のおばさんや犬を連れて町を散歩している奥様方が「んまぁー。。ちょっと、どうしましょ!」といった雰囲気で話し合っていたのが印象的でした)。放射能は漏れていないといっても、人が死んだ訳ですから、きちんと解明する必要があると思います。

前田氏再任のニュース、先日読みながらYukariさんの以前の記事を思い出していたところでした。また興味深い分析をお待ちしています。

それでは、良い週末を。

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