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2011年10月14日 (金)

今、改めて食品汚染を考える(その2)「姿や場所を変える汚染食品」/『食卓にあがった放射能』高木仁三郎

福島原発から約250キロ離れた横浜市で、堆積物1キロ当たり195ベクレルのストロンチウム90が検出されました。

     「横浜でストロンチウム検出 100キロ圏外では初」(朝日新聞 10月12日)
      http://www.asahi.com/national/update/1012/TKY201110110626.html?ref=goo

私たちが思っていた以上に広い範囲で、ストロンチウムその他の放射性物質が降り注いだ可能性があります。

ストロンチウムはカルシウムに近い性質を持ち、骨に蓄積して放射線を出し続けることで白血病などの癌を引き起こします(半減期は29年、体内から排出されるまでの半減期は18年)。あらかじめカルシウムを摂取しておくことで、ストロンチウムが体内に取り込まれるのを防ぐことができると言われています。安全な食品から良質のカルシウムをとって、被曝を防ぎたいものです。

9月に名著『食卓にあがった放射能』(高木仁三郎&渡辺美記子著、七つ森書館)を御紹介して以来、随分時間が経ちました。今回は「その2」として、チェルノブイリ事故の後に現れた輸入食品への異変を中心に、「手を変え品を変える汚染食品」をテーマに、もう一度身近な食品汚染について考えてみたいと思います。

尚、ブログでお伝えできる情報には限りがあります。本書は科学者の著作ですが、チェルノブイリ原発事故の際に起きた食品汚染の状況を具体的なデータを示しつつ一般向けにとても分かりやすく解説した良書です。このテーマに御興味のある方は、本を購入されるかもしくは図書館で借りられて、汚染のメカニズムを体系的に理解されることをお勧め致します。

<御参考>
『食卓にあがった放射能』(高木仁三郎&渡辺美記子著、七つ森書館、1400円+税)
http://pen.co.jp/index.php?id=596


(以下、高木・渡辺両氏の著作から要点をまとめました。)
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

1986年のチェルノブイリ原発事故の後、汚染度の高い乳製品、肉、野菜の多くは廃棄されず、薄められて他の食品に加工されたり、基準や検査の厳しくない国に輸出された。この時期にヨーロッパから日本に輸出された食品からも、高いレベルの放射能が検出されている。


●汚染小麦がパスタに

イタリアやギリシャではパスタの原料となる小麦が汚染された。小麦としては放射能汚染の規制値を超えるために販売できないが、パスタ製品に加工すれば規制値を下回ることになっていた。

これを受けて、事故から2年半以上たった後に日本国内で市販された輸入食品からも、高い汚染が検出されている(セシウム134と137の合計値。1987年2〜3月に計測。「バリラ」のみ1988年10月の計測値。p.84、表4−3;p.98、表4−10)。

     スパゲティ
        「リカルディ」  123.7 Bq/kg
      「バリラ」  55 Bq/kg 
         http://www.barilla.co.jp/pasta.html

     マカロニ(「ブィトーニ」) 54.8 Bq/kg

「バリラ」のパスタを一度に150グラム、週1回食べるとすると、1年間のセシウム摂取量は396 Bqになる。

ここで注意しなければならないのは、各食品の汚染濃度だけではなく食品の摂取量だ。主食となる食品(米、パン、パスタなど)やまとまった量を頻繁に摂取する食品(牛乳など)については、少ない量の汚染であっても年間の放射性物質摂取量で見れば大きな数字になる。


●汚染牛乳が脱脂粉乳、そしてチョコレートやアイスクリームに

イタリアでは、チェルノブイリ事故の後、ある乳業メーカーが汚染牛乳を長期保存用のパック詰め(「ロングライフミルク」)にし、製造年月日をチェルノブイリ事故前の日付に偽って売っていたことが暴露された。その他、1987年10月にイタリアから輸入されたアイスクリーム・ペーストで417 Bq/kgの汚染が見つかり、日本の港から送り返されている(p.93、表4−8)。

脱脂粉乳はアイスクリームやヨーグルトなどの乳製品、チョコレート、パン、クッキーなどの加工食品に広く使われているため、ヨーロッパを中心にこれらの食品にも汚染が広がった。日本に輸入され市販されたものからも、汚染が検出されている。

     チョコレート菓子「フェレロロシェ」(イタリア産) 83 Bq/kg
http://www.amazon.co.jp/フェレロ-ロシェ-16粒-T16-並行輸入品/dp/B00471P9EA 
     
     チョコレート菓子(非特定) 50.4 Bq/kg
     ウエハース菓子      40.7 Bq/kg
     ナチュラルチーズ      46.3 Bq/kg

(セシウム134と137の合計値。1987年2〜3月に計測。フェレロロシェのみ1988年10月の計測値。p.84、表4−3;p.98、表4−10)

(その3に続く)

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