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2011年11月26日 (土)

フランスからドイツへ向かうアレバ社の放射性廃棄物列車/ルモンド紙(11月25日)&リベラシオン紙(11月24日)

今回はルモンド紙とリベラシオン紙の両方からポイントをまとめて掲載します。
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(ルモンド紙)アレバ社の放射性廃棄物輸送列車は11月24日朝、フランスのからドイツ北部の町ゴルレーベンを目指し、1500キロ以上の距離を走り出した。1977年以来ドイツの原発より再処理を委託されていた使用済み核燃料のうち、最後の返送となる。

アレバ社とフランス国鉄はこの日、原発に反対する市民による抗議行動の裏をかくため3種の行程を準備。フランス側では約2万人の市民による反対行動が行われ、同じく約2万人の機動隊が催涙弾や警棒で応戦、いくつかの列車通過地点では機動隊と一部の抗議行動参加者による衝突が起きた。最終的に列車は予定より24時間の遅れを記録。環境保護を訴える市民たちの勝利を象徴する結果となった。

(リベラシオン紙)アレバ社はドイツにある原発との間でフランス国外最大規模の契約を締結、1977年から2008年にかけて5483トンの使用済み核燃料の再処理を行った。今回の返送を最後に、契約は更新されることなく終了する。他国との契約も更新されておらず、アレバ社は新たな顧客を探している。

(ルモンド紙)朝6時、列車が通るヴァローニュ近くにキャンプを張っていた「放射性廃棄物の貯蔵・移動用列車を止める旅行かばん」の関係者は原発作業員を想起させるゴーグルと白いマスク、全身を覆う白のつなぎ姿で線路を目指した。しかし機動隊に押し返され、辺り一面は機動隊がデモ参加者に向かって打ち込んだ催涙ガスに包まれた。

(リベラシオン紙)「旅行かばん」による抗議行動には県の発表で200〜250名(今回の参加者全体の約1%)が参加、フランスのみならずイギリス、ドイツ、スペイン、ベルギーからも若者達が参加した。グリーンピースと市民団体「森の雄牛」は今回「旅行かばん」による活動から距離を取り、別途抗議行動を実施した(「旅行かばん」による暴力行動を懸念したとも考えられる)。

(ルモンド紙)
「警察の皆さん、あなた方が守っているのは、私たちの人生を汚染する物質です」

段ボールに手書きのプラカードを胸にかかえ、ゴーグルと白いマスクをつけた24歳のアンナは、失業者による市民団体から別の地点での抗議に参加した。

「原子力には絶対反対だって、知らせるためにここに来ました。そして私たちが使う電気で成長し続ける産業界の代表にも、反対だと言うために。」

ドイツ側でも2万人の反対運動参加者が見込まれている。昨年は5万人が参加、参加者数の最高記録を更新した。今年はドイツの原子力政策が脱原発へと大きく転換したこと受け、輸送列車への国民の反発が大幅に縮小した。ドイツ政府は、放射性廃棄物の格納場所として使用して来たゴルレーベン施設の地下に水やガスがしみ出しており、安全性に問題があることを既に認めている。又、これを受けて、環境大臣が新たな貯蔵施設の設置場所を探すことを公言し、各県の代表者との調整に入っている。最終的な貯蔵施設の場所については国民投票による決定が提案されている。

フランスからの放射性廃棄物の送付は今回が最後となる。しかし今後2017年まで、イギリスのセラフィールドよりさらに21個の貯蔵容器につめた放射性廃棄物が届く予定となっている。

● Hervé Kempf & Frédéric Lemaître, « De la France à l’Allemagne, mobilisation contre le convoi de déchets radioactifs », Le Monde, 2011.11.25


● ARP, « Déchets nucléaires : le convoi s’approche de l’Allemagne, malgré les manifestations », Libération, 2011.11.24
http://www.liberation.fr/societe/01012373342-dechets-nucleaires-le-convoi-roule-vers-l-allemagne-echauffourees-le-long-de-la-voie

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コメント

この反対運動に福島の人も参加していたようです。
山本太郎さんも
下、arte のサイトでビデオ見れます。

http://www.arte.tv/fr/Comprendre-le-monde/arte-journal/4293074.html

ユキさん

御無沙汰しています。お元気でお過ごしでしょうか。
貴重な情報をありがとうございました。福島出身の大学生たちが、南アフリカで開かれている気候変動に関する環境会議で、原発に反対する活動を行ったとの記事を目にしました。福島のみなさんが世界に向けて日本をひっぱってくれています。

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