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2011年11月19日 (土)

福島県民が被曝しない権利、「わかりません」―政府と国民の関係は/佐藤暁(あきら)原子力災害現地対策本部室長(7月19日)

(少し前の話ですが、重要な記事ですので掲載させて頂きます。)

まだ暑かった頃のこと、「さとう あきら」氏という政府関係者の方の名前をフランス語や英語の記事の中で何度か見かけ、どなたのことだろうと思っていた。記事には「Directeur」とあったから、課長職以上の管理職の人らしかったが、すぐには確認が取れなかったのでそのままにしていた。

「さとうさん」のことはその後忘れかけていたのだが、先日Youtubeで偶然その方を見かける機会があった。

http://www.youtube.com/watch?v=3yFIPwIIVSM 


「福島県民も、他の日本人と同じく等しく、無用な被曝をせずに生活する権利があるでしょう?ちがうんですか?」

福島の住民を代表する男性が、マイクで静かに語りかける。

「権利があるかないか、私は分かりません。」

7月19日、約130人の福島県民を前に答えた日本の役人とおぼしきその人の名前を見て、やっと私は「さとうさん」を見つけたことに気づいた。

「 ミスター・サトー」。

原子力災害現地対策本部室長、佐藤暁(あきら)氏。この組織は総理大臣官邸の直轄下に置かれ経済産業大臣が副部長をつとめる、経済産業省の下部組織である。

●組織図
http://www.kantei.go.jp/saigai/taisei/110722taisakuhonbu.pdf

経済産業省の幹部名簿によれば、佐藤氏は原子力安全・保安委員会にて電気保安室長も併任されているとのこと。

●「経済産業省 幹部一覧」
http://www.meti.go.jp/intro/data/kanbu_ichiranj.html#ene


英語やフランス語に訳され伝えられた彼の発言が世界に与えた驚きと波紋は、決して小さくない。健康への権利は、誰にも奪うことができないものだから。

あの暑い夏の日から、今日でちょうど4ヶ月が過ぎた。でも、福島県の子どもたちが浴びる放射線被曝量の上限は、年間20ミリシーベルトのままだ。放射線量が通常以上に上がる除染の間だけでも、子どもや妊婦さんを逃がしてほしい、という福島の人々の声は、無視され続けている。

あの日、人々を振り切って足早にエレベーターに乗った「さとうさん」は、私たちと政府の関係を象徴しているのだろうか。被災地で命を時に削りながら被災した人々のために働いてきた他の「公務員」たちは、どんな気持ちで彼の映像に目を向けたのだろう。「さとうさん」をもう一度呼び戻さなければ、と思う。水に流してはいけない、忘れてはいけない。人の命がかかっているのだから。

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