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2011年11月16日 (水)

原発輸出の最前線(9)インド首相が3兆円規模の汚職事件を黙認/ルモンド紙(11月14日)

(お断り:誤って同じ記事を2つ掲載してしまいましたので、一つを削除させて頂きました。Tweetしてくださった方、申し訳ありませんでした。)

来月の野田首相によるインド訪問を控え、インドとの原子力協定にかかる交渉再開に向けた調整が日本とインドの外務省の間で進んでいると思われます。平行して先週金曜日より、インドの元大臣や高級官僚を巻き込んだ、インド史上最大と言われる汚職事件に関する公判が始まりました。主犯とされるラジャ元通信大臣は、マンモハン・シン首相が不正なやりとりを知っていたと証言しています。このような国に原発を輸出した場合、インド国民の安全はどう守られるのでしょうか。そして、輸出国となる日本の責任は、世界にどう問われるのでしょうか。

今日はインドの汚職事件に関するルモンド紙の記事から、ポイントのみを御紹介します。

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11月11日、インドで史上最大の大規模な汚職スキャンダルについての裁判が幕を開けた。アンディムス・ラジャ元通信大臣(2007年~2010年)は、2008年にデジタル方式の携帯電話が導入された際の通信会社へのライセンス割り当てに関し、特定の企業に便宜をはかり賄賂を受け取ったとして起訴されている。汚職に絡む額は、300億ユーロ(現在のレートで約3兆1700億円)。被告席には、元大臣、国会議員、多数の政府高官、3つの通信企業、の総勢14名が名をつらねている。便宜を受けた企業の一部は、ライセンスを転売して巨額の利益を得た。

昨年秋に明らかになったこのスキャンダルは、現政権を大きく揺さぶった。辞職を余儀なくされたラジャ元通信省は現在に至るまで、「ミスター・クリーン」の異名を持つマンモハン・シン首相が自らの汚職を知っていたと認めている。シン首相が率いる与党は、ラジャ元大臣が属する野党との連立を守るために、汚職に目をつぶったとして批判されている。

汚職や賄賂はインド社会を根本から腐らせている。国際的な汚職に関する研究機関「トランスペアレンシー・インターナショナル」(「政権の透明性に関する国際組織」)によれば、世界の汚職ランキングで、インドは世界178ヵ国中アフリカのリベリアなどと並ぶ87番目にランクされている。また国民は、市場の開放に伴い汚職が増加したと感じている。

8月にはアンナ・ハザレ氏が、独立した汚職摘発機関の設立を求めてハンガー・ストライキを行おうとしたところ、インド政府がハザレ氏を逮捕して妨害。ハザレ氏の釈放を求める国民の大規模な抗議運動により、数日後に解放された。インドの国会は、独立した汚職摘発機関の設立を認める法案を、1942年の提案以来可決していない。

(LeMond.FR, « En Inde, une gigantesque affaire de corruption ébranle le gouvernement », Le Monde, 2011.11.14)
http://www.lemonde.fr/asie-pacifique/article/2011/11/14/en-inde-une-gigantesque-affaire-de-corruption-ebranle-le-gouvernement_1603273_3216.html

<参考記事>
「汚職撲滅訴えるインドのハザレ氏、13日目でハンスト終える」AFP 8月29日
http://www.afpbb.com/article/politics/2822902/7684197

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