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2011年12月30日 (金)

事故「収束」宣言後の福島第一原発と消される被曝労働者(その1)/フクシマ・オーバー・ブログ(12月17日)

今月も、フランス各紙は日本政府の原発政策と福島第一原発事故への対応をリアルタイムでほぼ連日報道しました。今回は「フクシマ・オーバー・ブログ」から、福島原発の現状と被曝を強いられる原発作業員についての記事を2回に分けてお届けします。

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1. 原発事故「収束」宣言と継続する非常事態

野田総理が12月16日に行った福島第一原発の冷温停止と原発事故収束宣言に対し、同原発で働く作業員たちからはあきれと憤りの声が上がっている(以下、東京新聞より引用)。

「政府はウソばっかりだ」
「言っている意味が理解できない」
「ろくに建屋にも入れず、どう核燃料を取り出すかも分からないのに」

作業を終え、首相会見をテレビで見た男性作業員は

「俺は日本語の意味がわからなくなったのか。言っていることがわからない。毎日見ている原発の状態からみてあり得ない。これから何十年もかかるのに、何を焦って年内にこだわったのか」

とあきれ返った。

(東京新聞 「作業員『政府ウソばかり』」2011年12月17日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011121702000035.html 

独立系記者の鈴木智彦は、7月13日から8月22日までの間、福島第一原発で東芝系列会社の請負作業員として汚染水の処理に従事した(注1)。この勇気ある現場記者によれば、福島原発の状況は「収束」どころか、全く進展していない。東京電力は第一号機への「建家カバー」取り付け、第四号機の外壁洗浄など、分かりやすく目立つ部分の処置を行って状況が制御できているかのような印象を与えようとしている。しかしこのような短期的な処置は、何の解決にもつながらない。

問題は以下の3点に集約される。

・ 原子炉の冷却作業により発生し続ける汚染水への対処方法はいまだ見つかっていない。11月15日の時点では既に10万6千トンにも達していると見られるが、世論の圧力が無ければ、東京電力はこの汚染水を海へ投棄していただろう。

・ 1964トンもの核燃料を格納する7つの燃料プールは、常時冷却が必要な状態にある。東京電力は12月1日、通常7メートルの水位が必要な第四号機の燃料プールの水を、水位1.5メートルまで蒸発させてしまった。これらの燃料プールは非常に危険な状態にあり、今後何十年もの間多大な予算を投入して監視と維持管理を継続しなければならない。

・ 第一号機、第二号機、第三号機で溶融した核燃料257トンに相当する溶融燃料は、未だどこにあるのか分かっていない。どこにあるか分からないものについて、「制御できている」と言うことができるのだろうか。

危機解決には進展が見られていないが、もう予算が無い。日本政府と東京電力は、事故処理にあてる予算を大きく削減するために「収束」を宣言することを思いついたのである。(続く)

(抜粋、一部編集。小見出しはフランスねこが付けました。)

(« Les disparus de Fukushima », Fukushima over blog, 2011.12.18)
http://fukushima.over-blog.fr/article-les-disparus-de-fukushima-93065109.html 

(注1)鈴木智彦氏 潜入取材(Youtube)
http://www.youtube.com/watch?v=H8EJ8ePtOEI&feature=related 
http://www.youtube.com/watch?v=5Yd8DMkhBn0&feature=related 

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