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2012年1月 2日 (月)

オランダ第2基目の原発建設計画は凍結へ/ル・モンド紙(12月30日)

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今日は、オランダでの原発建設・凍結の動きについての記事を御紹介します。

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オランダ政府が南部のボルセレ市に建設を計画していた国内第2基目の原発、「ボルセレ第二原発」の建設計画が暗礁に乗り上げている。マルク・ルッテ首相率いる自由党を初めとする国内の主要政党はこれまで、電力の自給と二酸化炭素の排出量削減を理由に、この建設計画を支持して来た。しかし日本の福島原発で事故が起き、ドイツが原発の利用を廃止する決断を行ったことを受け、オランダでも、新たな原発の建設計画に対する疑問の声が再び突きつけられている。

ボルセレ第二原発の建設計画が凍結に至った原因は、資金の不足にある。オランダ政府は企業が原発建設を提案することは許可しているが、国家の予算を一切拠出しないことを決めている。ボルセレ第二原発の建設費は40〜45億ユーロ(約4千億円〜4千5百億円)と見積もられている。しかし、同原発の建設を計画していたデルタ社は過去2年間に多くの損失を重ねており、同社の株の半数以上を握るゼーラント州と複数の自治体は、この建設計画の実施可能性に疑問を投げかけている。

更に、デルタ社が資金面での協力をあてにしていたフランス電力公社やドイツのライン・ヴェストファーレン電力会社(ドイツ第二位の電力会社)は、政府への事前の建設許可申請にかかる2億2千万ユーロ(約220億円)の出資を拒否している。また、許可が得られた際にも、建設計画に参加するかどうかについては明言していない。オランダでは原発事故が発生した場合の補償に備え、電力会社があらかじめ7億ユーロ(約700億円)を準備することを義務づけているというハードルもある。

こうした事態を受け、デルタ社のペーター・ブールマ社長は12月12日に辞任に追い込まれた。同社は公式にはボルセレ第二原発の建設計画についての決定を6ヶ月延期するとしている。しかし今後は原子力セクターへの投資を1千万ユーロ(約10億円)に削減することを決めていることから、実質的には建設計画をあきらめる意向と見られている。

(抜粋、一部編集)

(Jean-Pierre Stroobants, « Le projet de construction d’une deuxième centrale nucléaire aux Pays-Bas est gelé », Le Monde, 2011.12.30)

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