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2012年3月27日 (火)

「インド政府、機動隊による原発反対集会への妨害現場から報道関係者を締め出し」/国境なき記者団(3月21日)

インド最南端の海岸で建設が進むタミルナド州クダンクラム原発。政府に不当に拘禁された報道記者の救出やメディア規制への監視を行う国際組織「国境なき記者団」(注1)は3月21日、クダンクラム原発の建設に反対する地元住民の集会を取材しようとした現地報道機関の活動を不当に妨害したとして、インド・タミルナド州政府を非難する声明を発表しました。

クダンクラムでは大多数の地元住民が原発の危険性を理由に建設に反対しており、福島での事故以降、反対の声は更に強くなっています。

<参考>テレビIBN Liveによる住民たちによる抗議の座り込みの様子(動画、英語です)。抗議行動を支援するドイツ人が本国に強制送還された他、住民たちへの支援を規制する政府による慈善団体への監視と締め付けが強まっている。
http://www.youtube.com/watch?v=iMhtjuUAPT4

この日は機動隊に封鎖され立ち入りが禁止されている(注:水、電気、食糧の搬入も全て止められているとの情報もあります)クダンクラムを離れ、近隣の町で平和的な集会を行っていた住民たち500名余りの身柄を機動隊(注2)が拘束、同時にタミルナド州政府は原発の建設を請け負うロシア企業に建設再開へのゴーサインを出しました。こうしたインド政府の対応に、世界中から国際的な非難が高まっています。インドに原発を輸出しようとしている日本。私たちの国もまた、いつかロシアと同じ立場に立つのでしょうか。

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3月21日朝7時頃、クダンクラム原発の建設に反対する住民たちの集会を取材しようと(近隣の)イディンタカライ村に入ろうとした「NDテレビ」、「タイムズ・ナウ」、「タイムズ・オブ・インディア」その他のインド国内報道各社は、機動隊によって入村を阻止された。しかしメディア関係者からの抗議の後、報道各社は最終的に入村を許可された。

電話での取材に対し、タミルナド州警察の総監は機動隊にメディア締め出しの指示を出したことを否定している。タミルナド州政府は3月19日より原発の建設予定地の地名を取って名付けられた「クダンクラム作戦」を展開、原発建設に反対し5ヵ月以上にわたってこの村に集まり抵抗を続けている「原子力に反対する住民運動」(PMANE)が主催する抗議行動に参加する市民への締め付けを強化した。

この作戦により、3月19日以降、警察は抗議に参加する住民たちが集会場所に近づくことを禁止、海岸を歩くことも含め禁止した。メディア関係者についても禁止が適用されており、行き来ができなくなったために現場から脱出できなくなっている記者もいる。

インドは報道が厳しく規制され自由が大きく制限されていることで知られている。国境なき記者団によれば、2011年から2012年の期間における報道の自由度ランキングでは世界179ヵ国中131位にとどまっている。

(抜粋、一部編集)

(注1)「国境なき記者団」:パリに本拠地を置く国際組織。欧米各国の政府やユネスコ等の国連機関からも資金援助を得ている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%A2%83%E3%81%AA%E3%81%8D%E8%A8%98%E8%80%85%E5%9B%A3 

(注2)仏語の記事では「警察」ではなく「機動隊」の語が使用されているためこのように統一します。

<参考>
●「インド原発反対で一時身柄拘束」NHK 3月25日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120325/k10013950261000.html 

●「インド ロシア人専門家、『クダンクラム』原発の建設再開」The Voice of Russia 3月24日
http://japanese.ruvr.ru/2012_03_24/69458685/ 

(« Des médias empmechés de couvrir des manifestations anti-nucléaire », Reporters Sans Frontière, 2012.03.21)
http://fr.rsf.org/inde-des-medias-empeches-de-couvrir-des-21-03-2012,42170.html

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コメント

フランスねこさんへ
インド政府の考え方はパキスタンと中国政府と対峙して表向きは原発で電力供給としながら本音は核爆弾を所有したいのでしょう。
そうそう過去に隣国のパキスタンはDr.カーンとブット首相とが核拡散させた事件がありましたね。
これからの世界情勢に危惧をします。

奥田さん

メッセージをありがとうございました。
ほぼ同じ日、インドの北部ゴラクプール村でも、原発の建設に反対する大規模な座り込みが行われていました(体調を崩して亡くなられた方も3名いたそうです)。

http://mainichi.jp/select/world/news/20120321ddm003040143000c.html

電気は人の幸せのためにあるものだと思います。こんなに多くの住民たちが反対するのを押し切ってまで発電を強行するその姿勢に、疑問を感じざるをえません。

フランスねこさんへ
電気は確かに人々の生活には大変 重要だと認識しております。 科学の技術が発展し太陽光発電が開発された当初から原子力に代わるものではと以前から感じておりましたが 何故自然の恵みからのエネルギーを推し進めないのかと疑念を抱き続けていました。
そこには政府と電力会社の深い闇の繋がりが 新しいエネルギー開発に邪魔をしているのではと思い続けていました。
福島原発事故を見れば 政府と電力会社の関係が明らかになって人々も認識したのではないでしょうか……
人々は自然の恵みからのエネルギーを求めているのに どこの政府も何故 総てを破壊する原子力を求めるのか……
地球を破壊するつもりなのでしょうか? 汚染物質の処理も対処が出来ずに……核兵器=原発
核兵器=核汚染物質
地球を これ以上 汚させることを止めさせないと大袈裟な言い方ですが,地球上の生き物の総てが消え行くと思います。
私自身も原爆と中国政府の原爆の実験による影響があると自覚があります。
今を生きている人々に放射能汚染は核兵器だけでなく原子力発電の影響もあると認識を深めて頂きたいものです。
一言、決して原子力は安全ではありません。
常々、情報を広く伝えて頂きたいと願っております。

追伸
最後に一言
国民は政府の奴隷ではありません。

奥田さん

メッセージをありがとうございました。このブログも本当にマイペースですが続けて行きたいと思います。
さて、お知らせにありますとおり、大変勝手ながら少しお休みを頂きます。また4月の上旬に再開致しますので、どうぞよろしくお願い致します。

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