無料ブログはココログ

« 今、改めて振り返る:「自分と子どもを放射能から守る」調理法とは/ウラジーミル・バベンコ | トップページ | 「危険すぎる原発、劣悪すぎる労働条件」事故続発の仏カットゥノム原発で、下請け作業員がスト決行中/テレビ「フランス3」(4月23日)&ロマンディ・ニュース(4月22日) »

2012年4月25日 (水)

豪政府、アボリジニーの聖地に放射性廃棄物処理場の建設を計画:高まる抗議の声/ヌーベル・カレドニエンヌ(4月10日)

アボリジニーの聖地マカティ―(「マカティ―牧場」)の伝統的所有者たちは4月10日、彼らの聖地に放射性廃棄物の処理場を建設するというオーストラリア政府の計画に反対し、北部地域にある「テンナンの小川」の近くで高速道路を占拠、交通を遮断する抗議行動を行った。

抗議を行ったのは、身体に伝統的な絵柄をまとったアボリジニーの女性たち。マカティーは、アリス・スプリングスとダーウィンの間に位置する「テンナンの小川」から更に120キロ離れた場所にある。オーストラリア政府は人里離れたこの場所を、シドニー郊外にある国内唯一の原子炉「ルーカス・ハイツ」での研究および医療行為にから出たウラン等の放射性廃棄物を保管する処理場の候補地として有力視している。放射性廃棄物は現在、フランスのラ・アーグ放射性廃棄物処理工場で管理されている。しかし2014年から2015年にかけて本国に返還される予定となっていることから、オーストラリア政府はこの廃棄物の保管場所を決定するためのプロセスを加速させている。

マカティ―はアボリジニーたちにとって、男性の通過儀礼を行う聖なる場所と位置付けられてきた。この場所を守るため、アボリジニーの住民たちは政府および北部地域の半分にあたる地域を管轄する北部土地評議会に対して裁判を起こした。最後の弁論が先週メルボルンの最高裁判所で開かれた後、審理は5月まで延期となっている。

マカティ―を放射性廃棄物の処理場にする計画に反対する関係者の一人、テッサ・ドウデルは、「この聖なる場所が守られるよう、政府に引き続き圧力をかけ続けなければなりません」と説明する。2週間前、オーストラリア政府はマカティー以外の他の建設候補地を考慮の対象としない旨を公言した。政府は2006年より処理場の建設候補地を探し続けており、当初は2011年に最終決定を予定していた。従って、決定の日は近いと見られている。テッサは、アボリジニー関係者たちによる抗議運動が成功しているお蔭で、これまでのところマカティ―が候補地に選定されていないと考えている。

また、テッサの呼びかけにより、オーストラリア国内で活動する56人のアーティストたちが、マカティーを守る運動を支援するためのアート展を開催している。展示されているアートを売って得られる収益金は、反対運動を続けるための資金にあてられる予定だ。

(抜粋・一部編集)

(« Non aux déchets nucléaires », Nouvelles Calédoniennes. 2012.04.10)
http://www.lnc.nc/article/australie/non-aux-dechets-nucleaires

« 今、改めて振り返る:「自分と子どもを放射能から守る」調理法とは/ウラジーミル・バベンコ | トップページ | 「危険すぎる原発、劣悪すぎる労働条件」事故続発の仏カットゥノム原発で、下請け作業員がスト決行中/テレビ「フランス3」(4月23日)&ロマンディ・ニュース(4月22日) »

コメント

何故核施設は聖地を狙うのでしょう?

いけださん

コメントをありがとうございました。マカティについては、この土地の伝統的所有者の多くが意思決定から排除される形で候補地にされてしまったようです。また、古くからオーストラリアに住むアボリジニーの人たちの土地所有権が十分に守られていないという問題も絡んでいるようです。下記、御参考まで。

http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/legis/pdf/024410.pdf

やっかいなものは社会的に弱い人たちのところへと押しつけられてしまう、そんな実例ではないかと思います。
放射性廃棄物の処理はどの国においても大きな課題のようですね。ひきつづきどうぞよろしくお願いいたします。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 今、改めて振り返る:「自分と子どもを放射能から守る」調理法とは/ウラジーミル・バベンコ | トップページ | 「危険すぎる原発、劣悪すぎる労働条件」事故続発の仏カットゥノム原発で、下請け作業員がスト決行中/テレビ「フランス3」(4月23日)&ロマンディ・ニュース(4月22日) »