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2012年4月21日 (土)

アレバ社、福島原発から出た核燃料の再処理をフランスで行うことを提案/ルモンド紙(4月20日)

昨年3月に事故を起こした福島原発の核燃料プールに仮置きされている核燃料が、フランスのラ・アーグ使用済み核燃料再処理工場で再処理される可能性が出て来た。東京を訪問中のアレバ・グループ、ルーク・ウルセル代表が4月20日に発表した。

「核燃料の取り出しをどうするかは、福島原発の事業責任者に任されている。しかし我々は再処理に際しフランスが一定の役割を担うことを提案した。」

「もし日本側が希望すれば、この核燃料の一部をラ・アーグ再処理工場の再処理工場で処理することも考えられるだろう。」

ウルセル代表は仏語紙ジャーナリストとの会見でこのように説明した。

「ラ・アーグ再処理工場については、日本やその他の国で使用された核燃料の再処理を行うことも、その使命に含まれている。」

ウルセル代表はこれからフランスで沸き起こるであろう強い反対に、あらかじめ備えるかのうようにこのような正当化を行った。

「もちろん、限定的に何らかのうまくいかないケースもあるだろうし、学ばなければならないこともあるだろう。しかし理性的なアプローチを取らねばならない。」

福島原発から出た使用済み核燃料のうち、その一部については、東北地方にある六ヶ所村の再処理工場で再処理が行われる可能性がある。もっとも、何年にもわたって同工場の稼働を阻んでいる数々の問題が解決すれば、の話だが。六ヶ所村の再処理工場はそれ自体が一部ラ・アーグ再処理工場をモデルに建設されている。同工場は1993年に建設が開始され2000年に稼働が予定されていたが、最終段階になってからいくつもの困難にぶつかり、今に至っている。

アレバ社は日本側に対し、核燃料の再処理以外に原子炉内に立ち入り作業を行うためのロボット技術と原発外での除染技術の提供も提案した。

「私たちは既存の原子炉の安全性強化をはかることにも関心があります。」

ウルセイ代表はアレバ社が既に関西電力に対し、新たに建設される原子炉に設置するための水素噴射装置(事故発生時に水素が自動的に噴射される装置)45個を売却したことに触れながら、このように述べた。こうした装置が福島原発に設置されていれば、昨年3月11日以降に起きたような原子炉が破壊される爆発事故は防げたと見られている。

(注)仏ラ・アーグ使用済み核燃料再処理工場。大気・海ともに周辺地域の放射能汚染が大きな問題となっている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ラ・アーグ再処理工場 

(« Areva propose à Tokyo de retraiter le combustible usé de Fukushima à La Hague », Le Monde, 2012.04.20)
http://www.lemonde.fr/planete/article/2012/04/20/areva-propose-a-tokyo-de-retraiter-le-combustible-use-de-fukushima-a-la-hague_1688630_3244.html

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コメント

いつも読ませて頂いております。 情報をありがとうございます。
英語ならばともかくも仏語に堪能でないので、間違っていましたらごめんなさい。
訳文を読ませて頂いていて、「水素」噴射装置とありますが、
これは水素であっていますでしょうか?
なんか素人考えには、水素爆発の時期を早めてしまうだけのように思えてしまい、コメさし上げております。
もしかして窒素ではないでしょうか?
原文を読んでいません(読めません><ので、検討ちがいでしたらば無視して削除して下さい。
申し訳ありません。

政府は原発をコントロールも出来ず 地球上の総ての生き物に悪影響を及ぼす事を何故 認めようとしないか?何故 悪魔に加担しようとするのか?何故 総ての人々が声をあげないのか?
他人事でなく我が身に還る事を理解しないのか?
日本は広島 長崎での起きた事実を忘れたのでしょうか?
原爆に関して言いにくい事も聞きにくい事も有るでしょうが、放射能を甘くみないで頂きたいです。
政府[官僚、政治家「屋」]は国民に嘘を平気でつくことだと常に念頭に置いていただきたいです。中央政府だけでなく地方自治体も同様です。
目を見開いて よく見て よく聞いて悪魔に騙されないようにと思います。
未来ある子や孫達の為に

読者1さん

コメントをありがとうございました。御指摘の語は「recombineurs d'hydrogène」に該当致しまして、訳の方は直訳すると「水素噴射装置」となるのですが、具体的にどのように機能する装置なのかをもう少し調べてみました。インターネット上で見つけた説明(出所未確認情報・仏語)によりますと、「水素を酸素・窒素・水蒸気に混ぜたものを爆発しないように保ち、触媒作用によって大気中における水素の平均濃度を10%以下に保ことで水素爆発を防ぐ」とありますので、御指摘の通り窒素とともに使用するもののようです。ちなみに水素+酸素=水の化学反応を利用、との付記があります。IRSNのサイトによれば、フランス電力公社はこの装置をシビア・アクシデント対策の一環として一部の原発に設置することを2001年に提案しています。調べてみて私も勉強になりました。これからも気づいたことがありましたらぜひ御指摘ください。

奥田さん

コメントをありがとうございました。放射能による健康被害への対策については、まだまだできること・やらなければならないことがたくさんあるように感じます。食品に含まれる放射能についての情報公開を含め、身近なところから声をあげて行かなければならないのだと思います。引き続きどうぞよろしくお願い致します。

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