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2012年5月 3日 (木)

ロシア原子力業界を覆う汚職の黒雲―不正契約で国家に4.2億円の損失/ルモンド紙(4月27日)

韓国では原発の部品納入をめぐる汚職事件が報道されていますが(注1)、ロシアでも国営原子力企業の幹部による大規模な汚職が連続して摘発されています。

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新たな汚職の発覚がロシアの原子力業界を揺るがしている。ロシアの内務大臣は4月27日、同国の原子力市場を独占する公的企業「ロスアトム」(前のロシア原子力庁)の責任者が、放射性物質を格納するコンテナの購入に際し不正な契約を結び、国家に約4.2億円の損失を与えていたことを明らかにした。

この責任者の名前は明らかにされていない。しかし大臣の説明によれば、2010年12月に750個のコンテナを購入した際、入札を行わなかったばかりか、市場価格の2.5倍にあたる4.5億ルーブル(約12.2億円)で購入の契約を結んでいたという。


●政府幹部を巻き込んだ大規模汚職が頻発

ロシアの原子力業界での汚職が明らかになるのは、今週でこれが2件目。内務大臣は4月25日、自らの補佐も兼任するロスアトム・グループの系列会社「ハイドロプレス」社の代表取締役が、原発の建設に際し結んだ機材の購入契約を通じ、2千6百万ルーブル(約7千万円)を横領した容疑で逮捕されたと発表したばかりだった。同社の副社長は2011年7月、2008年と2009年に計1.1兆ルーブル(約3兆円)を横領し逮捕されている。


●監視機関・裁判所ともに機能せず

世界各国における汚職行為を監視する国際組織「トランスペアレンシー・インターナショナル」は2010年、ロスアトム社に対し独立した立場から監視を行う機関が全く存在していないことを指摘している。

2005年には元原子力大臣のエフゲニ・アダモフが、1986年に起きたチェルノブイリ事故を受けてロシア国内の原子力施設の安全対策強化のために米国政府が供与した900万ドル(当時換算で約9.6億円)以上の資金を横領したかどでスイスにて逮捕されている。アダモフ元大臣は後に総額1700万ドル(当時換算で約18億円)を横領した罪で懲役5年以上の刑を求刑されたが、最終的には執行猶予付き懲役4年の刑に減刑され、すぐに釈放されている。

(抜粋・一部編集)

(注1)「原発汚職:韓国水力原子力の幹部4−5人が捜査線上に」朝鮮日報 5月3日 
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/05/03/2012050301111.html 

(注2)ロシア国営原子力企業「ロスアトム」
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=13-01-02-09

(注3)世界の汚職を監視する国際組織「トランスペアレンシー・インターナショナル」
○本部HP(英語です) http://www.transparency.org/ 
○日本支部HP http://www.ti-j.org/ 

(« Nouvelle affaire de corruption dans le nucléaire russe », Le Monde, 2012.04.27)
http://www.lemonde.fr/planete/article/2012/04/27/nouvelle-affaire-de-corruption-dans-le-nucleaire-russe_1692579_3244.html

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