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2012年5月10日 (木)

フランス原子力庁最高顧問、福島原発第四号機・核燃料プールの危険性を指摘「大地震が起きれば、再び大惨事に」「一刻も早い対応を」/ルモンド&リベラシオン(5月3日)

ルモンド紙とリベラシオン紙は5月3日、去る2月に福島原発を視察したフランス原子力庁(CEA)の最高顧問ベルナール・ビゴによる福島原発第四号機への発言を掲載しました。フランスの原子力を推進する原子力庁の最高幹部は、第四号機の燃料プールに残された大量の使用済み核燃料が予断を許さない危険な状態にあることを指摘し、新たな地震による大惨事再来の可能性を予見しています。そして、核燃料を一刻も早く安全な場所に移すべきと警告しています。

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●「福島原発の危機的状況、続く」ルモンド紙(抜粋)

建物には近寄れず、汚染水の保管場所は不足、そして新たな爆発の危険がつきまとう。福島原発事故が始まってから1年と2か月余りが過ぎた。しかし、事故を起こした福島原発は依然として厳しい状況にある。約3千人の作業員たちが破壊された現場の整理と事故の収拾に追われる現場では、新たな大地震が起きれば再び大事故が起きる危険にさらされている。昨年3月11日から今年の3月11日までの間に日本で起きたマグニチュード6以上の地震は、97回にのぼっている。地震の活動は収まっていない。

1535本の燃料棒が格納されている福島原発第四号機は、見るからに脆弱そうに見える。この原子炉の内部は、爆発によって構造がもろくなっている。去る2月、フランス原子力庁のベルナール・ビゴ最高顧問は日本を訪れた際、福島四号機の燃料プール(から使用済み核燃料棒を運びだしプール)を「空にする」必要があると警告した。4月上旬には、同様に米国のロン・ワイデン上院議員が第四号機・燃料プールの危険性を公けの場で指摘し、事故が起きれば昨年3月11日に起きた福島原発事故を上回る量の放射性物質が放出される大事故につながる可能性がある、と述べている。


● 「福島原発では誰も『原発を止めろ、私たちは間違いを起こしている』と言う勇気のある人がいなかった」ベルナール・ビゴ原子力庁・最高顧問へのインタビュー/リベラシオン紙(抜粋)

リベラシオン紙:「(2月に福島原発を視察した時、)福島原発の建物はどのような状態でしたか?」

ビゴ最高顧問:ショックを受けたのは、水素爆発によって何もかもが破壊されてしまった様子を見た時でした。日本人たちは特に第三号機・四号機の周りを中心に懸命に瓦礫を集める作業を行なっています。原子炉を取り囲む建物の掃除にとりかかるため、クレーン車が配置されていました。使用済み核燃料がある燃料プールに近づくためです。もしまた地震が起きて燃料プールの中の水が空になったら、再び大惨事になるでしょう。ですから、できる限り早急に使用済み核燃料を取り出して、別の場所に保管しなければなりません。日本人たちは2年後にそれができれば、と期待しています。

(抜粋・一部編集)

(Philippe Mesmer, « La situation demeure critique à la centrale de Fukushima », Le Monde, 2012.05.03)ウエブ上のリンクはありません。

(A Fukushima, personne n’a eu le courage de dire « stop nous faisons une erreur », Libération, 2012.05.03)
http://www.liberation.fr/terre/01012393621-a-fukushima-personne-n-a-eu-le-courage-de-dire-stop-nous-faisons-une-erreur

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コメント

こんばんわ。
四号機の使用済み核燃料の危険性については、たね蒔きジャーナル2012年1月9日、2月8日、の小出さんの受け答えがあります。

著作には書かれてあったかどうか忘れましたが、その他、広瀬さんもこの前私の地元で行われた講演会でその危険性について訴えていました。

atsunecoさん

コメントをありがとうございました。Various TopicsのYukariさんの記事によりますと、アメリカ、ドイツ、韓国の各国も現状に対する深い懸念を表明しているようです。ドイツや韓国が提案したように、国際的な独立評価チームによる検証と対策の策定を早急に実施すべきではないでしょうか。

http://afternoon-tea-club.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/05/post_0a58.html

フランスねこさん、こんにちわ。

アメリカ、韓国の提案は知りませんが、講演会で広瀬隆氏は「今の日本では福島での事故の収拾は無理だから、アメリカが手助けしてくれるように、アメリカの学者の人達に訴えてくれないか」というような主旨をアメリカ人で親しくなった方に述べていました。(広瀬さんは政治云々は置いといてこの事故をとにかく収束させるためにはどうすればよいかと考えた末の発言だと思います。一応弁護しておきます)

私は日本はアメリカの属国化となっていますから、アメリカとは距離を置いて離れた方がいいと思いますが、そういう政治的なことは別に考えても、今のこの国の現状を見ると、この国だけでの対応は難しいのかもしれません。でも、今の日本は国際的な関わりはおそらく望んでいないと思います。

原子力の問題は、日本一国の問題ではなく、世界規模での問題なので(六ヶ所で事故が起こったら地球が終わりになると言われていますし)、日本も意地を捨てて、世界の力を借りながら、収拾のために取組まなければいけないと思いますが、この国の島国根性というか、そういう気質も足かせになっていると思いますし、事故当初の対応に完全に失敗して情報隠蔽を繰り返したわけですから、日本人の気質から、自らの過去の過ちを謝罪して、反省して、検証するといったことは、なかなかできないと思います。

原子力国家と言われるような、この国の大きな権力構造があるわけですが、それを許してきた、日本人一人一人の問題だとも思います。

フランスねこさんへ
おはようございます。
日本政府は放射能汚染を未だに撒き散らしている福島原発を国として廃炉に向けて最優先課題としての意識が無いのではと危惧すると同時に怒りが増すばかりです。
大飯原発の再稼働に於いてはエネルギー省の今井[元経済界のドンの親族]が 福井県知事には北陸新幹線の工事を再開させる条件で再稼働を迫り 滋賀県の堅田知事と大阪市長の橋下市長には停電を脅し文句にしてヤクザまがいに脅しているのが実態です。
原発事業は政府と財界が利権がらみの構図に出来上がっているのが明らかで、経済界は国民の命などを無視して己の利益しか考えていないうえに政府も同調して推進するのには怒りを覚えます。

奥田さん

メッセージをありがとうございました。福島原発事故への対応や再稼働の問題等、たくさんの問題が山積みですね。「計画停電は必要なかった」、と昨年の秋には多くの人が口をそろえて言っていたように記憶しているのですが。。
引き続きどうぞよろしくお願い致します。

こんばんわ!

重要な問題だけど今のままだと避難が必要と言われても、
退避と言われても、国が動いて大半の国民が移動する頃には
もうだいぶ手遅れという現実が見えるので、実際移住や避難出来る人は一部のみ。
もう方法はないんでしょうか?

最悪の事態が目に見えるので、罪ない若い世代が犠牲になる分それ以上の世代の人は
大変になるというのも目に見えますね!

appleさん

コメントをありがとうございました。現場の使用済み核燃料を移動させ処理しなければならない、という問題もあります。それでも、迅速にできるだけのことをすべきではないでしょうか。引き続きどうぞよろしくお願い致します。

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