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2012年7月13日 (金)

仏の核廃棄物、2030年までに倍増―東京ドーム2つ分以上に/ルモンド紙(7月13日)

フランス国内にある放射性廃棄物は2030年までに倍増する。不足する放射性廃棄物のための中間貯蔵庫の整備が急がれるとともに、危険な放射性廃棄物の処理を念頭に置いた将来のエネルギー政策についての議論が、早急に求められている。

フランスが処理しなければならない放射性廃棄物の量は、2030年に270万立方メートル(東京ドーム2つ分以上。注参照)にも達する。これは2010年末時点での廃棄物量の2倍に相当する。7月11日、フランス放射性廃棄物管理機関(Andra)が公表した。

2010年の末、フランス国内には130万立方メートルの放射性廃棄物が存在した。そのうちの大部分(59%)がフランス電力公社(EDF)の原子炉から排出されたものである。研究機関からは26%、軍事関係では全体の11%が排出された。残りは産業・医療関連のゴミが占める。

これらの放射性廃棄物の97%は中から低レベルのものだ。高レベル放射性廃棄物は全体の0.2%に過ぎない。しかしこの高レベル放射性廃棄物は原子炉で燃やされた放射性廃棄物を再度処理したもので、正に放射線量全体の96%を濃縮した非常に危険な物質である。これらは中レベルの放射線量を出す廃棄物、半減期が長い廃棄物(何百万年もの長期にわたるものを含む)とともに地下500メートルの深さに埋めなければならない。

「もっと急がなければなりません。次々と作り出される放射性廃棄物をどう処理すればよいのか、という問題なのです。」

仏放射性廃棄物管理機関のマリークロード・デュプュイ代表は述べている。核のゴミ処理という頭痛の種を解決する方策はその複雑さゆえにまだ見つかっていない。少なくとも、この問題は非常に緊急性が高い。2003年に開設されたモルヴィリエールの放射性廃棄物貯蔵庫は、65万立方メートルの容量にもかかわらず2025年にはいっぱいになると見られている。

(注)270万立方メートルは東京ドーム2つ分を上回る容積に相当する。東京ドームの容積は、124万立方メートル。

(抜粋、一部編集)

(Pierre Le Hir, « Les déchets nucléaires français auront doublé de volume en 2030 », Le Monde, 2012.07.13)
http://www.lemonde.fr/planete/article/2012/07/12/les-dechets-nucleaires-francais-auront-double-de-volume-en-2030_1732590_3244.html

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