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2012年8月28日 (火)

ベルギー・ドール原発のひび割れ、1979年の報告書にて指摘―「記憶に無い」弁解に回るベルギー原子力検査庁/Rtbf(8月23日)

ベルギーにあるドール原発第三号機とティアンジュ原発第二号機の原子炉圧力容器で欠陥による深刻なひび割れが生じていた問題で、これらの原発では原子炉が稼働し始める前の1979年の時点ですでに(ひび割れによって)防水性や気密性に問題が生じており、ベルギー政府はこれを認識していたことが分かった。デ・モルゲン紙が8月23日の朝刊で発表した。ベルギー原子力検査庁の書庫に保管されていた1979年当時の書類に記録されていたもの。

<関連記事>「ベルギーのドール原発でオランダ製原子炉圧力容器にひび割れ―世界22の原発でも同じ欠陥の疑い」/ルモンド紙(8月9日)
http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/2289-6fb0.html


1980年1月5日付のデ・モルゲン紙に掲載された記事によれば、(1979年の時点で)既にこれらの原発でひび割れが生じていることが分かっていた。当時のロジェール・ドゥ・ウルフ労働大臣は参議院で公式にこの事実を認め、安全性に関する詳細な調査を行なうことを約束していた。「詳細な調査」は1982年になってやっと実施されたが、これらの原発は稼働するに至っている。
                                          
「これらのひび割れは当時確かに確認されました。でも別の場所にできた別のタイプのひび割れです。ですから昔できたひび割れは現在のものとは全く関係ありません。」

ベルギー原子力検査庁の広報担当官であるカリナ・ドゥ・ビュールはデ・モルゲン紙に反論する。

更に原子力検査庁ベルギー原子力検査庁で局長をつとめるビリー・ドゥ・ルーベレはこう述べる。

「当時のことはあまり覚えていません。」

「おかしい。1970年代の終わりにはドール原発第三号基の建設と稼働を指揮した責任者なのに。(電力会社は)少なくとも全ての検査報告書と原子炉圧力容器に見つかったひび割れに関する情報を全て把握していなければなりません。」

ドイツ人の原子力専門家でドイツ・フランス・ベルギー3カ国における政府アドバイザーを務めるミクル・シュナイダーは指摘し、こう述べる。

「国会は迅速にこの問題を調べる必要があります。」

ドール原発第三号機とティアンジュ原発第二号機は現在、ひび割れについての詳細な調査を実施するため停止されている。再稼働の目処は立っていない。

(要約)

● 元の記事「現在あるひび割れは、1979年にできたものとは全く関係ない」/Rtbf(8月23日)
( Rtbf avec Belga, « Doel : Les fissures actuelles n’ont rien à voir avec celles de 1979 », Rtbf, 2012.08.23)
http://www.rtbf.be/info/belgique/detail_des-fissures-dans-les-cuves-des-reacteurs-nucleaires-deja-signalees-en-1979?id=7825884

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