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2012年9月11日 (火)

韓国の検察、アレバ社製品の模造品作成容疑で韓国水力・原子力公社幹部らを逮捕―古里・霊光両原発にて使用か/ルモンド紙(9月3日)

韓国・蔚山(ウルサン)の検察当局は7月末、韓国の原子力セクターをつかさどる公的企業、韓国水力・原子力公社(注)の幹部ら22人をアレバ社製原子力部品の違法な模造を行なった容疑で逮捕した。検察の調べによると、同社が運営する古里(コリ)原発(韓国南東部)の調達部門責任者は、賄賂と引き換えに炉心と原発制御室の間のデータ移送をつかさどる導管の気密性保持に使われる部品の模造品製造を手配したと見られている。

模造品の元となった部品はアレバ社より購入された。逮捕された韓国水力・原子力公社幹部は、地元の企業に模造品を作成させるため2009年に部品と設計図をこっそり盗み出したとみられる。地元企業は純正部品を多少変形して特許を取得、その後は古里原発に複数の模造品を納品した。同様の部品は南西部に位置する霊光(ヨングァン)原発でも見つかっている。

韓国水力・原子力公社の責任者は

「外国製品の模造品とはいえ地元企業が特許を取得した部品であり、『本物』だ」

として安全面で全く問題は無いとマスコミに公言した。
アレバ社はこの問題についてほとんどコメントを行っていない。

「私たちは韓国水力・原子力公社と直接やり取りする方が良いと考えています。」

アレバ社は韓国水力・原子力公社に対し訴訟を起こすには至っていない。しかし「韓国を超える地域に適用するとみられる部品の特許を無効にする」ことを優先している。

「アレバ社はあまりよけいなことを言いたく無いのです。」

韓国の原子力専門家は述べる。アレバ社とその前身となった公社は1981年以来ずっと韓国水力・原子力公社と連携しており、同社を「良いお客」と見なしている。韓国水力・原子力公社は2009年にアレバ社より9機の発熱装置を購入、現在はアレバ社の協力を受けながら「使用済み核燃料の処理に関する国家政策」を策定中だ。

今回の模造品事件や汚職は個別の例外的ケースでは無い。古里原発のある幹部は、2008年から2010年にかけて廃棄予定だった錆びた安全弁を洗浄し新品の価格で同原発用に売却したかどで、現在3年の刑に服している。毎回事件が起きるたびに韓国水力・原子力公社は「個別のケース」と主張するが、今回の模造品事件を捜査した蔚山の検察当局は捜査の結論の中で「公的企業における構造的な汚職」と指摘している。

2月、古里原発の第一号機で電力供給が12分切断される事故が起きた。この事故は非常に深刻な事態を招く危険性があったが、事故発生の事実は一ヶ月の間、同原発の所長によって隠されていた。こうした問題が起きる背景には、電力料金を格安に抑えようとする韓国政府からの圧力があると韓国の原子力セクターに詳しい専門家は指摘する。

(注)韓国水力・原子力公社 http://ja.wikipedia.org/wiki/韓国電力公社 

●元の記事 「韓国で原子力部品の偽物スキャンダル」/ルモンド紙(9月3日)

« Scandale de contrefaçon nucléaire en Corée du Sud », Le Monde, 2012.09.03
http://www.lemonde.fr/planete/article/2012/09/03/scandale-de-contrefacon-nucleaire-en-coree-du-sud_1754896_3244.html

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