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2013年2月

2013年2月26日 (火)

「福島の死の灰:事故被害者に代償を押し付け、人々を苦しめ続ける原子力企業」グリーンピースが専門家による報告書をリリース/グリーンピース(2月15日)

環境団体グリーンピースは2月15日(和訳は19日)、福島原発事故から2周年を迎えるのを前に、「福島の死の灰:人々に代償を押し付け苦しみをもたらす原子力企業」(日本語版「福島原発事故 空白の責任」)と題した調査報告書(英文)を発表、原子力企業が原発事故の被害者に対し十分な補償を行わない一方で、事故の責任を問われることなく除染を初めとする復興支援事業で収益を得ていると指摘した。

●日本語版の報告書の詳細はこちら(グリーンピースのHPから)
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/2013/pr20130219/ 

「60年前、原子力の歴史が始まったその時から、原子力産業は自らが引き起こした失敗の代償を全面的に支払わなくても良いように守られてきた。各国の政府は原子力企業の利益を守り、原発事故の被害者が最終的に自ら事故の代償を支払わざるを得ないシステムを作り上げたのである。」(英文報告書の冒頭から)

●グリーンピース報告書(英語版)はこちらです。
http://www.greenpeace.org/international/fukushima-fallout/

2013年2月24日 (日)

日本の報道の自由度、福島事故情報の隠蔽で世界22位から53位へ転落/ジャパン・タイムス(2月10日)

東京電力による福島原発事故関連情報へのアクセス制限。政治家、原発建設企業、東電の3者による結託を報道したフリーランス記者と雑誌社への訴訟による圧力。記者クラブでの公式記者会見からのフリーランス記者の締め出し。福島原発事故の発生以来、事故との関連で罪に問われた関係者はいない。そして、事故の真相は未だに解明されていない。

「国境なき記者団」の発表によると、昨年度の報道の自由に関する世界ランキングで、日本は22位から53位へ転落した。これは暗殺事件が頻発する軍主導国家である中米のエルサルバドルや「失敗国家」ワースト12位につけるハイチをも下回る順位だ。急降下の理由は唯一つ。福島原発事故に関する情報へのアクセスが保障されていないこと、である。

(抜粋、一部編集)

● 元の記事「原子力発電と報道の自由」/ジャパン・タイムス(2月10日)
(”Nuclear power and press freedom”, The Japan Times, 2013.02.10)
http://www.japantimes.co.jp/opinion/2013/02/10/editorials/nuclear-power-and-press-freedom/

2013年2月21日 (木)

「フクシマ記念日」:人間の鎖はアリエージュの町をぬけて

来月3月11日で福島原発事故の発生から2周年。フランス各地でも、第2回目の大集会と「人間の鎖」に向けた準備が始まりました。

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福島原発事故の惨事からもうすぐ2周年を迎えるのを機に、そしてフランス国内でエネルギー政策の転換に向けた大きな議論が開始されるその前夜に、「原子力無しで生きる市民の会」(Vivre sans nucléaire)は他の市民に向けた働きかけに更なる力を込める。

●「原子力無しで生きよう」のメッセージを掲げる「原子力無しで生きる市民の会」(画像)
http://www.ariegenews.com/ariege/debats_opinions/2013/58482/anniversaire-fukushima-la-chaine-humaine-passera-par-l-ariege.html

昨年3月、アリエージュ県(注1)の市民らは4台のバスに乗って故郷を出発し、南仏の町オランジュ(注2)で他の町からやってきた数千人の市民らとともに、リヨン市とアヴィニョン市をつなぐ歴史上初めての「人間の鎖」に参加した。大統領選によって組織される新しい政府が「原子力をやめる」という勇気ある決断をくだすように期待して。

あしかしれから1年、(オランド大統領が公約した)フッセンハイム原発の廃止は今も実現していない。そして原発に反対する関係者によれば、フランス北西部のフラマンビルで新規建設が進められている「第三世代原発」(欧州加圧水型炉)の建設費用はうなぎ上りに増え続け(当初計画の約3600億円から約2倍の6600億円に増加)、フランス政府は原子力政策の未来について曖昧で筋の通らない態度を取り続けている。1月28日、5千人の人が働くラ・アーグ使用済み核燃料処理工場では、60にのぼる原子力関連機材が政府の規準を満たしていないと指摘された。

今年3月に行われる第二回目の人間の鎖は、第一回目と同様に暴力に訴えない象徴的な抗議のための行動だ。鎖は権力を象徴する場所を包み込んで政府に圧力を与え、原発・核兵器の別を問わず原子力の使用をやめるよう求めるのにふさわしい。

福島での惨事を記念する3月9日の抗議行動をつうじて、私たちは「原子力の廃止を実現する」という私たちの決意を示さなければなりません。

アリエージュ県では、パリでの原子力抗議行動に出発する市民たちのために団体用の交通手段を準備しています。参加を希望する方は2月末日までに申し込みが必要です。

(抜粋、一部編集)

(注1)アリエージュは南フランスに位置する自然に囲まれた美しい地域です。画像はこちら:
http://www.google.co.jp/search?q=Orange+France+photo&hl=ja&client=safari&rls=en&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=3yEmUe21J87RmAWsxYA4&ved=0CCsQsAQ&biw=1280&bih=633#hl=ja&client=safari&rls=en&tbm=isch&sa=1&q=Ariège&oq=Ariège&gs_l=img.3..0i19.5767.17767.0.18102.25.20.0.2.2.12.175.2018.12j8.20.0...0.0...1c.1j4.4.img.u-i--9cHx_c&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.r_qf.&bvm=bv.42661473,d.dGI&fp=ccfa6aa564a92b61&biw=1280&bih=633

(注2)オランジュはローマ時代の遺跡に囲まれた歴史ある南仏の町。
オランジュの画像はこちら:
http://www.google.co.jp/search?q=Orange+France+photo&hl=ja&client=safari&rls=en&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=3yEmUe21J87RmAWsxYA4&ved=0CCsQsAQ&biw=1280&bih=633

●元の記事:「フクシマ記念日:人間の鎖はアリエージュをぬけて」/アリエージュ・ニュース(2月12日)
(« Anniversaire Fukushima : la chaîne humaine passera par l’Ariège », Ariège News, 2013.02)
http://www.ariegenews.com/ariege/debats_opinions/2013/58482/anniversaire-fukushima-la-chaine-humaine-passera-par-l-ariege.html

2013年2月19日 (火)

訓練中の英軍用原子力潜水艦で放射能漏れースコットランド沖より緊急帰港/デイリー・エクスプレス(2月17日)

2月7日、新入海軍兵士への訓練を行っていた英国王立軍所有の原子力潜水艦「HMS疲れ知らず」(HMS Tireless、4800トン。稼働歴30年)の冷却系統で深刻な放射能漏れが発生した。10日後の2月17日に英国内の各メディアが報じた。

この日事故の発生を感知した英国軍は「HMS疲れ知らず」号に対しファスレーン海軍基地への帰港を指示、同潜水艦は緊急帰港を行った。「HMS疲れ知らず」は現在所属港であるデュポン港に戻っており、今後10ヶ月にわたる修理作業が行われる予定。

英国王立軍は放射能漏れ事故が起きた正確な場所を「スコットランド沖」という以外は公表しておらず、スコットランド関係者を中心に安全対策への懸念が高まっている。今回の事故はスコットランド独立に関する議論にも油を注いでいる。

「HMS疲れ知らず」号は1984年より稼働、当初は今年運用を停止する予定となっていたが、後続潜水艦の製造に遅れが生じたために4年間の稼働延長が認められた。「HMS疲れ知らず」号は2000年にも原子炉の冷却系統における放射能漏れ事故を起こし、1年間運用が見送られた経緯がある。

(抜粋、一部編集)

●元の記事:「走行中の英国原子力潜水艦で放射能漏れ」/デイリー・エクスプレス(2月17日)
("Radiation leak on nuclear sub off Scots coast", Daily Express, 2013.02.17)

2013年2月15日 (金)

チェルノブイリの石棺、雪で倒壊―80名が避難、放射性物質拡散の危機再び/ルモンド紙(2月15日)

1986年4月26日に起きた史上最悪の原子力事故、チェルノブイリ原発事故から27年が経った今日、ウクライナの首都キエフ市から140キロの距離にある同原発4号機に新たな危機が訪れた。2月12日(火)午後、チェルノブイリ原発の原子炉に隣接する石棺の屋根と壁の一部分が倒壊。1986年、緊急事態の中で急遽建設されたコンクリート製石棺の倒壊は、他の部分にも広がる懸念がある。石棺の老朽化を理由に始まった新たな石棺の建設に関わる関連企業関係者約80名はこの日、現場から避難を行った。

ウクライナ共和国の原子力規制当局から寄せられた情報と画像によると、石棺にはおよそ600平方メートルにわたり陥没。原子力規制当局は石棺が雪の重さに耐えられず倒壊したことによる「些細な事故」と述べている。今回倒壊したのはタービン建屋の関連部分で、内部に閉じ込められた放射性の塵が外部に漏れだす危険がフランス放射線防護原子力安全研究所からも指摘されている。又、倒壊がドミノ式に進めば、190トン近い使用済み燃料が残っているとされる原子炉の覆いまでが崩れる危険性がある。ウクライナの環境市民団体は同国政府が速やかな情報公開を行っていないことに対し懸念を指摘した。

(抜粋、要約)

●元の記事「チェルノブイリ原発の石棺、倒壊の危機」/ルモンド紙(2月15日)
(« Le sarcophage du réacteur de Thcernobyl sous la menace d’un effondrement », Le Monde,2013.02.15)
http://www.lemonde.fr/europe/article/2013/02/14/le-sarcophage-du-reacteur-de-tchernobyl-sous-la-menace-d-un-effondrement_1832714_3214.html

2013年2月13日 (水)

仏会計検査院、電力会社社員への過剰待遇に苦言/ルモンド紙(2月11日)

「フランス電力公社(EDF)は社員に過剰な給与を支払っている。」フランス会計検査院は2月12日に公表される年報において、フランス最大の電力会社であるフランス電力公社の社員給与の伸び率が一般企業の平均を上回っているとして、過剰待遇を指摘した。2005年から2010年にかけての同社の社員給与は年3%から4%に増加、一般企業平均の年2.6%を上回った他、一般企業の平均を下回る郵便公社や国鉄などの国営企業における待遇と比較すると更に高い数字となった。また、2005年から2010年の5年間にフランス電力公社における代表取締役の給与は倍以上の増加となっている。

仏会計検査院は又、電力及びガス関連企業で働く関係者が通常料金の1割でサービスを利用していることに関し、こうした割引制度が消費者の支払う電気料金やガス料金によってまかなわれている問題を指摘した他、フランス電力公社の子会社であるフランス配電網公社(ERDF、欧州最大の配電網を所有)と地方自治体の癒着についても指摘を行った。

(抜粋、要約)

●元の記事:「会計検査院、『フランス電力公社は社員に甘すぎ』と指摘」/ルモンド紙(2月11日)
(« La Cours des comptes juge EDF trop généreux avec ses salariés », Le Monde, 2013.02.13)
http://www.lemonde.fr/economie/article/2013/02/11/la-cour-des-comptes-juge-edf-trop-genereux-avec-ses-salaries_1829593_3234.html

2013年2月11日 (月)

被害総額53兆円、原発難民10万人―仏政府機関、「第二のフクシマ」による想定被害の全容を発表/ルモンド紙(2月10日)

フランスで福島原発事故と同様の炉心溶融事故が起きれば、日本でのケースを遥かに上回る被害額と被害者数が予想される(注)。フランス放射線防護原子力安全研究所は2月6日、2基の原子炉における炉心溶融による大量の放射性物質拡散と8万人にのぼる「原発難民」を生み出した福島原発事故の発生から約2年を迎えたのを期に、福島事故と同様の事故がフランス国内で起きた場合の被害の詳細に関する研究結果を発表した。同研究所は報告書の結論において、容量900メガワットの原発1基で炉心溶融が起きた場合の総被害額を4300億ユーロ(約53兆円)、事故による難民数を約10万人、除染費用を1100億ユーロ(13.6兆円)と指摘した。

今回の分析を担当した経済学者のパトリック・モマル研究員は2005年より研究に着手。総被害額の算定においては周囲への環境汚染のみならず、人的犠牲や経済への悪影響、諸外国への国境を超えた放射能汚染の被害についても考慮を行った。

(抜粋、要約)

(注)フランス放射線防護原子力安全研究所は今回の試算において原発1基のみにおける炉心溶融事故を想定しており、福島同様の事故がフランスで発生した場合により甚大な被害が起きることを予想しているというよりは、個別の補償額や避難を要する住民数の算定数が異なる事により被害総額に違いが出ているという見方も可能である。

●元の記事:「福島事故と同タイプの原発事故によるフランスへの被害額は4300億ユーロ」/ルモンド紙(2月10日)
( « Un accident nucléaire du type de Fukushima coûterait à la France 430 milliards d’euros », Le Monde, 2013.02.10)
http://www.lemonde.fr/planete/article/2013/02/07/un-accident-nucleaire-du-type-de-fukushima-couterait-a-la-france-430-milliards-d-euros_1828154_3244.html

2013年2月 9日 (土)

スペインで風力発電が原子力発電を凌駕/ラ・クロ(1月30日)

スペインにおける今年の1月末時点での風力発電量は原子力発電量を大きく上回り、かつての原子力優位の体制から自然エネルギーを中心とした発電体制への逆転が確実となった。こうした逆転状況は2010年より指摘されていたもの。

1月30日のスペイン風力セクター企業協会による公式発表によると、1月31日時点での風力発電量(推定)は毎時6.2ギガワット。これに対し、原子力発電量は毎時4.8ギガワットと、風力による発電量を大きく下回った。

スペイン国内の風力発電を担う主要発電所の一つ、カタルーニャ地方のバルセロナ州南部にあるセーラ・デ・ルビオ発電所は、約5万世帯に電力を供給している。

(抜粋、要約)

● 元の記事:「スペインで風力発電が原子力発電を凌駕」/ラ・クロ(1月30日)
( « En Espagne, les éoliennes dépassent le nucléaire », La Clau, 2013.01.30)
http://www.la-clau.net/info/7880/en-espagne-les-eoliennes-depassent-le-nucleaire-7880

2013年2月 6日 (水)

「半減期7億年」、「オリンピック競技用プール30杯分」:フランスの中・高度放射性廃棄物の地下の「墓場」設置に関する公開討論会始まる/フィガロ紙(2月4日)

フランス国内で排出された最も高レベルの放射性廃棄物を安置するための巨大な地下貯蔵庫の建設に先立つ公開討論会が、今週より貯蔵庫建設予定地のビュール村(注)にて、一般市民を交えて開始される。デルフィーネ・バゾ環境大臣は同村における経済発展を話し合うための会合に出席、何百年以上にもわたって高い放射線を発し続ける危険な廃棄物を当該地域の地下に保管可能かどうかを探るための地下500メートルにある実験施設を訪問する。

放射性廃棄物に含まれ長期にわたり高い放射線を発し続ける物質のひとつ、ウラン235の半減期は7億年。こうした中・高度の放射性廃棄物でかつ長い半減期を要する物質は、フランス国内で出される放射性廃棄物の全体量の3%、放射線量にして全体の99%を占める。現在ビュール村に建設が計画されている地下工業性放射性廃棄物貯蔵施設は、フランス国内に存在する全ての原発を廃炉にした場合に排出が見込まれる中・高度放射性廃棄物計8万平方メートル―オリンピック競技用プール約30杯分―を密閉できるよう設計されている。同施設の公式建設費用は、150億ユーロと見積もられている。

(抜粋、要約)

(注)ムーズ県ビュール村はフランス北東に位置する人口94人の村。
http://www.google.co.jp/search?q=Bure+France&hl=ja&client=safari&tbo=u&rls=en&tbm=isch&source=univ&sa=X&ei=_lMSUYWoJISrkgWB2YDYCg&ved=0CDEQsAQ&biw=1280&bih=633
同村における廃棄物貯蔵庫の建設可能性を探るための地下の実験室は、見学も可能。

●元の記事:「放射性廃棄物:100年越しの建設現場に届いた突然の送り荷物」フィガロ紙(2月4日)
(« Déchets nucléaires : coup d’envoi pour le chantier d’un siècle », Le Figaro, 2013.02.04)
http://www.lefigaro.fr/societes/2013/02/03/20005-20130203ARTFIG00164-dechets-nucleaires-coup-d-envoi-du-chantier-cigeo.php

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