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2013年3月28日 (木)

フランスの農村、自然エネの「地産地消」で電力会社からの自立と経済活性化を達成(その1)/ルモンド紙(3月24日)

太陽と風と森と動物たち。豊かな自然に恵まれたブルターニュ地方(フランス北西部)の7つの町からなるル・ムネ地域(Le Mené、人口計6500人)は、地元の資源を用いた自然エネルギー発電を通じ、畜産業一辺倒だった経済から脱却しつつある。

●ル・ムネの風景
http://www.ccmene.fr/accueil/la_communaute_de_communes/histoire_et_patrimoine/le_patrimoine_paysager


1999年、数人の養豚農家が集まって豚の糞尿によるバイオマス発電所を設立して以来、「ブルターニュ地方の最も貧しい町」は、時に企業の妨害にも負けず、電力供給でも経済面でも自立した在り方を探り続けてきた。

●自然エネルギーの発電を議論するル・ムネの農民たち(ル・ムネのHPから)
http://www.ccmene.fr/accueil/preparer_lavenir/lautosuffisance_energetique


電力の完全自給を目指して着実に歩を進めるル・ムネ地域は今、経済活性化を目指すフランス全土の地方自治体の注目を浴びる。フランス全国の国会・地方議員が来訪する成功モデルの一つを紹介します。

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クレーン作業員が風車の羽を支柱の上部へと持ち上げる。

「あれから、どれだけ待っただろう。」

ジャッキー・エニェルがつぶやく。

3月19日、ル・ムネ地域の町の一つサン・グエノ市の市長が見もまる前で、5年間の努力が実を結び850キロワットの発電容量を持つ風車―7つのうちの最初の1つ―が稼働を始めた。この風車は他の地域にあるものとは趣を異にする。博学な発電施設の投資家が、風力発電の利益が地元に還元されるよう地域住民を出資に巻き込む努力を重ねた結果なのである。

時は2008年、地域の農家127人が風力発電設備の設置にかかる全体投資額の30%を握る「投資組合シーガル」が設立された。村人たちが参加する風力発電事業の実施は、ル・ムネ地域における電力政策の要の一つをなしている。この地域では、近隣の森で取れる木屑を用いた暖房設備(ゴレー市)、豚の糞尿を用いたメタンガス発電(サン・ジル・ドゥ・ムネ市)、植物性燃料生産(サン・グエノ市)、そして太陽光発電(プレッサーラ市)が行われている。

これらの取り組みは、ル・ムネ地域が目指す「2025年までに石油年2万2千トン分の必要電力を自給する」という目標の達成につながるものだ。今日、ル・ムネ地域は、複数の自然エネルギー発電を組み合わせ地方ベースで電力を地産地消している成功例として、フランス全国から国会議員や地方議員が訪れるまでになっている。

<続く>

(抜粋、一部編集)

(注)ル・ムネ地域はフランス語でLa Communauté des communes du Menéと表記されます。

●元の記事:「ブルターニュで電力の自給自足に成功」/ルモンド紙(3月24日)
(« En Bretagne, l’autonomie énergétique en marche », Le Monde, 2013.03.27)
http://www.lemonde.fr/planete/article/2013/03/23/en-bretagne-l-autonomie-energetique-en-marche_1853175_3244.html
※ 記事に登場する関係者の写真も多数掲載されています。是非ご覧ください。

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コメント

sun
すばらしいです。わくわくしました。地方の自立、あきらめてはいけませんね。妨害はあるでしょう。ル・ムネの物語は希望です。地方を貧しいままにしておきたいと考えている人々がいます。しかし意識的に生きれば、自然は豊かです。ダッシュ村はそのことをいろいろ教えてくれました。ひとつの村ではできなくっても連合できれば、可能性もでて来ます。汚れてさえいなければなんでもできます。いや汚れてしまったことさえ利用できないでしょうか。たとえば、立ち入り禁止区域をソーラ発電地帯にして、追い出された住民の生活費を稼ぐとか・・・。

mukaguraさん

メッセージをありがとうございました。日本の農村でもル・ムネと同様の考え方で太陽光発電に取組んでいる地域があると聞いております。ある程度の時間がかかっても、それぞれの地域の特性を生かして自立の道を探ることができれば素晴らしいことだと思います。引き続きどうぞよろしくお願い致します。

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