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2013年3月11日 (月)

福島から25キロ―土遊びをためらう子どもたち/ルモンド紙(3月11日)

ルモンド紙は3月11日、福島原発事故2周年を機に福島の特集記事を多数掲載しました。

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● 引き裂かれる人々

結婚の破談、アパートへの入居拒否、親しかった友人との断絶。福島県民や原発作業員に対する差別はこれまでも危惧されて来た。こうした問題は実際にはそれほど多くないように見えるが、存在している。この事実はこの地域に住む住民たちの不安を増大させ、「汚染地域」として知られる地区では多くの人が故郷に戻ることに迷いを感じている。

「たくさんの夫婦が、故郷に帰るかどうかという問題のせいで破局を迎えています。」

福島原発事故の被災者を支援する市民団体JANICの福島所長を務める竹内俊之はこう述べる。

「父親は福島県に仕事があるので帰りたいと考えますが、母親は子どもの健康を心配して拒みます。緊張が高まって離婚に至るケースもあります。」


●増加する甲状腺の異常

「18歳以下の子どもたちは全て甲状腺の検査を受けています。」市民団体「ビーンズふくしま」で子どもを担当する中鉢博之事務局長は指摘する。

「子どもたちの甲状腺には高い率で異常が見つかっています。でもこれまでこうした調査を実施したことがなかったので、原発事故との因果関係が分からないのす。」

南相馬市立病院の副院長、及川友好医師もこれに同意する。

他方、日本政府は何としてでも放射能の危険を小さく見せようとやっきになっている。世界保健機構(WHO)は2月28日、放射能被ばくによる癌の危険性は福島原発の近隣のみとする報告書を発表した。福島原発の近くでは、乳幼児の頃に放射能を浴びた女児の場合甲状腺癌に罹る危険性が0.75から1.25に増加する、というのである。この控えめな報告書はしかし、日本政府の激しい反発を呼び起こした。日本の環境大臣は、WHOが被ばくの危険性を大げさに主張し人々の不安を無用に煽っている、と指摘したのである。


● 疲弊する子どもたち

このような環境にあって、人々は見えない危険と戦いながらこれまでとは異なる暮らしを強いられている。中鉢は言う。

「今では子どもたちは雪や砂で遊ぶのをためらうようになりました。子どもたちは森に行っては行けないことも知っています。(重度の被ばくにさらされるからです。)」

子どもたちの間では肥満やストレス、発育障害などの問題が現場の教員より指摘されている。この地域では、今でも蛇口の水道水を飲む住民はいない。

(抜粋、一部編集)

●元の記事:「雪や土と遊ぶのをためらう幼い子どもたち」/ルモンド紙(3月11日)
(Philippe Mesmer, « Dans la neige ou le sable, les petits hésitent à jouer », Le Monde, 2013.03.11)
http://abonnes.lemonde.fr/planete/article/2013/03/09/a-25-km-de-la-centrale-de-fukushima-les-enfants-hesitent-a-jouer-dans-le-sable_1845536_3244.html

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コメント

日本政府とマスメディアならびに福島や宮城や岩手の行政の嘘
放射能汚染物質には色々と種類はあり それぞれの半減期が何十年もの年月がかかるのに 放射能汚染から避難した人々を 今すぐに帰還させるとは違和感を感じ政府とマスメディアに疑念を抱いています。 人々をわざと放射能汚染の危険に晒せる、このような日本政府とマスメディアの体質はNaziのように思うのは私だけでしょうか?

未だに日本政府を信じている人々が居ることには 未来の日本の危うさを覚えます。

追記
フランスねこさんへ

放射能汚染問題に認識が甘い方々には著者 有吉佐和子 書名「複合汚染」
を 是非 お読み頂きたいと思います。

周りの妄想等には振り回されず、論理的に現実を直視した考え方に基づいて物事を理解して欲しいです。

奥田さん

このような状況が事故から2年が経つ今もあることを、忘れてはいけないと思います。
そして思いを行動に移して行かなければならないと思います。
寒暖の差が厳しい今日この頃ですが、どうかお体に気をつけてお過ごしください。

フランスねこさんへ

日本政府は東日本震災と福島原発事故等には無関心としか思えない税金(国民の血税)の使い方は酷いです。
復興予算を横流しして被災地に使わない事が公になりましたが、瓦礫処理費で大阪府堺市へ瓦礫処理も受け入れせず焼却等々の処分も無いのにかかわらず 政府から堺市に85億円もの瓦礫処理費を渡して 返却の義務もないとの政府の見解と政府発表でした。
日本政府と堺市は税金を泥棒したと同然な行為ではないでしょうか?
これが 日本の姿とは 日本政府は崩壊して日本国民を食い物にする人食い鬼と思います。
復興の為に増税=東電の維持 復興の為に増税=税収不足の為に地方へ垂れ流し
復興の為に増税=政府は歳出削減せず横領

重要
フランスねこさんへ
関西テレビが岡山県と鳥取県の県境にある人形峠に於てウラン鉱山事件 問題を改めて公にされていますね。 1955年に人形峠に於てウランを採掘が始まり1980年代に終了 しかしウラン残土が処分されていない事が1988年に明らかになり 1990年に動燃が これを処理すると確約したが実行せず 2000年に裁判となり 2004年に最高裁から処分せよと裁決が下され ウラン残土3000立方メートルの内300立方メートルをアメリカ ユタ州へ核燃料として輸出 残りのウラン残土2700立方メートルをレンガに加工して日本国内の公園や道路などにばら蒔かれています。
そのレンガを使用した公園では空間線量が0.22マイクロシ―ベルトが計測されています。

このような重要な問題を日本政府ならびにマスゴミは全国の人々に伝えないのか 日本は民主主義の国でなく霞が関官僚とダニの政治家による独裁政治です。

生命の危険性も何も知らされず この国の政府は総ての国民の政府は無く 誰の為の政府なんのでしょう。

奥田さん

ご連絡ありがとうございます。
お知らせ頂いた問題につきまして、関連するリンクなど御教示頂ければありがたいのですが如何でしょうか。お時間のある時で結構ですのでお送り頂ければ幸いです。

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