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2013年3月 1日 (金)

「ただちに健康への危険はありません」:米ハンフォード原子力施設から漏れ出す4万リットルの高度放射能汚染水と沈黙を守る米国メディア/ルモンド紙(2月27日)

広島、長崎に落とされた原爆の製造地、米ハンフォード原子力施設(ワシントン州)。ワシントン州のジェイ・インスレー知事は2月22日、同施設の地下に埋められた高度放射性廃棄物の貯蔵容器6個から放射性物質が漏洩していることを認める公表を行った。事態は先に米国エネルギー省が発表した「貯蔵容器1個のみからの汚染水漏洩」という状況をはるかに上回る深刻な事態に発展している。

1940年代に建設された米国内最古の原子力施設の地下には、廃棄物貯蔵容器170個分、およそ20万立方メートルに上る高度放射性物質が格納されおり、このうち3分の1の容器からは既に汚染物質の漏洩が確認されている。「環境団体ハンフォード・チャレンジ」のトム・カーペンター代表は既に3.8万リットルに上る高度汚染水が漏れ出したと指摘している。

この緊急事態に対し、米国当局はハンフォードの周辺住民を安心させるべく素早い行動をとった。

「ただちに健康への危険はありません。」

短期的に見れば、当局のこの言葉は確かに正しい。カーペンター代表も米国政府のこうした見解に異を唱えない。しかし長期的に見れば別の話だ。ハンフォード原子力施設の地下から漏れ出しているプルトニウムの半減期は25万年もの長期にわたる。

こうした状況に直面しても、米国メディアはまだ沈黙を守っている。

「米国メディアが黙っていることに驚いてはいけません。長い時間が経たなければ、被曝被害が目に見える形で現れることはないのです。」

カーペンター代表は指摘する。放射性物質の新たな漏洩が発表されたにもかかわらず、米メディアがこれを大きな見出しで取り上げることは無いのだ。ハンフォード原子力施設近辺の住民は述べる。

「もしテロリストがここで漏れ出しているのと同じ量の劣化ウランを搭載した爆弾をアメリカのどこかの町に仕掛けたとしたら、アメリカ中が大騒ぎになるでしょうよ。」

(抜粋、一部編集)

●元の記事:ハンフォード原子力施設で汚染水漏えい―米では「だから何?」/ルモンド紙(2月27日)
(« Aux Etats-Unis, le site nucléaire de Hanford fuit...Et alors ? », Le Monde, 2013.02.28)
http://www.lemonde.fr/planete/article/2013/02/26/aux-etats-unis-le-site-nucleaire-de-hanford-fuit-et-alors_1839031_3244.html

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コメント

フランスねこさん、いつもありがとうございます♪
記事を2つ、転載させていただきました。
http://www51.atwiki.jp/omotochikatatsuya/pages/54.html
http://www51.atwiki.jp/omotochikatatsuya/pages/314.html

大本さん

こちらこそ、いつもありがとうございます。あの日からはや2年の月日が流れたと思うと、時間が経つのは本当に早い気が致します。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

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