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2013年6月23日 (日)

ICRPとフランス原子力ロビーが作る「NGO」エートス:チェルノブイリの教訓と福島への警告(その1)/原子力ロビーからのWHO独立を目指す会(4月1日)

「ベラルーシ・チェルノブイリの子どもたち協会」の設立メンバーで、『犠牲』などのドキュメンタリー映画の製作で知られるブラディミル・チェルトコフ氏は去る4月1日、スイスのジュネーブ市に本拠地を置く「原子力ロビーからのWHO独立を目指す会」(注:WHO内外の関係者による組織)にフランスNGO「エートス」についての寄稿を行いました。今日はその一部を御紹介します。

(抜粋と一部編集を行っています。)

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チェルノブイリで起きたことが福島で繰り返されようとしている。
同じ人物の手で、同じ戦略によって、同じ権力機関の庇護のもとで。

「将来フランスやEU諸国で原発事故が起きた場合、人々が(自らの健康を守るのではなく)政府や原子力への信頼を持ち続けるために必要な放射能対策とはどの程度のものか。そしてこうした状態を継続させるための持続可能な政府の管理体制とはどのようなものか。」

国際放射線防護委員会(ICRP、注1)の有力委員で、フランス電力公社(フランス最大の電力会社)・フランス原子力庁・フランス放射線防御原子力安全研究所・アレバ社が出資する「放射線防御に関する評価調査センター」(CEPN)に所属するジャック・ロシャール氏(注2)が率いるフランスNGO「エートス」は、チェルノブイリ原発事故発生後のベラルーシにおいて、高度汚染地域に住む人々と子どもたちの健康を放射能汚染から守ることに尽力したネステレンコ博士率いる「ベルラド研究所」の活動に入り込み子どもへの低線量被ばくの影響に関するデータを入手する一方、子どもたちが体内からセシウムを排出することを促すペクチン食品の配布を行わず人々の被ばくをあえて放置しました。

エートスがベラルーシでベラルド研究所の活動に入り込んで行った目的の一つは、「将来フランスやEU諸国で原発事故が起きた場合に、事故処理と重度汚染地域の管理を行うにあたり、人々が政府や原子力に対する信頼を維持し続けるための長期的に持続可能な管理体制、そしてそのために必要な程度の放射線医学を提供するための持続可能な管理体制」を定義した調査報告書をEUに提出することにありました。

今日、福島でも同様のことが起きようとしています。この問題について、私はベラルーシの事例をもとに説明したいと思います。

(その2へ続く)


(注1)国際原子力機関(IAEA)や経済協力開発機構(OECD)等が出資する民間組織で、緊急時の被ばく許容量を20mSv〜100mSv、緊急事故後の普及時は20mSvと定め、日本政府が福島原発事故後の被ばく許容量を20mSvと定める根拠となっている。

(注2)ICPRが公表しているジャック・ロシャール氏の顔写真と経歴(英語です)
http://www.icrp.org/cv/%7B80C6F310-670E-4CB9-A99E-65C5BE4F66FD%7D/Lochard%20CV.pdf 


●元の記事:「チェルノブイリにおける犯罪―福島へのモデル」ブラディミル・チェルトコフ/原子力ロビーからのWHO独立を目指す会(4月1日)
http://independentwho.org/fr/2013/04/01/crime-tchernobyl-fukushima/

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