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2013年8月23日 (金)

レベル3高濃度汚染水流出事故:「日本政府と東電、その場しのぎに終始」「行き詰まりは間近」 フランス放射線防護原子力安全研究所ジョリー副所長が指摘/ルモンド紙(8月21日)

2011年3月11日の福島原発事故発生以来初めて、日本の原子力規制委員会は国際原子力事象評価尺度(INES)に基づく「レベル3(非常に深刻)」原子力事故の発生を警告した。300トンにのぼる高濃度汚染水の流出が発表された福島原発の現状について、フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)のジェローム・ジョリー副所長に聞いた。


ルモンド紙: 今回の汚染水流出はどんな性質のものでしょうか。

ジョリー副所長: 

2011年に起きた福島の原発惨事では、敷地内全ての排水設備が破壊され機能不全に陥りました。この状況は現在も放置されています。通常であれば原子炉を冷却する水が原子炉直下の地下水層に染み込まないよう、分離する形で排水されますが、福島原発事故の発生以来こうした分離はなされなくなりました。こうして過去2年半にわたって汚染水が地下に漏れ続け、大きな問題となっているのです。

ルモンド紙: どんな対策が可能でしょうか。

ジョリー副所長:  

東電は破壊された排水設備の代わりに常時汚染水をくみ出す方法を取っていますが、これを将来に渡って続けるのは不可能です。最終的には敷地内に汚水処理設備を設置して、原発から日々排出される大量の放射性汚染水を浄化処理して海に捨てる体制が必要となります。

海に汚染水を放出するにあたっては、政府が安全規準を定め、浄化プロセスが十分であるかどうかの検証、リスク評価、環境への影響調査、監視体制などを整えて、汚染水の放出には政府の許可が必要な体制にして監視を行います。

東電は原発の周囲に障壁を設けて地下水の流出を抑えることを考えていますが、この方策はかえって原発周辺の地下水の水位を上げることにつながり、東電はより多くの汚染水を常時汲み上げなければならなくなります。日本政府は福島原発の周囲を氷結させて汚染水の流出を防ぐことを予定していますが、本当にうまく行くのか、環境や健康への危険は無いのか、疑問が残ります。どちらにしても、非常に困難なプロセスになることは間違いありません。

(抜粋、要旨)

●元の記事:「福島における汚染水対策はその場しのぎに過ぎない」/ルモンド紙(8月21日)
(« A Fukushima, les solutions mises en oeuvre sont qu’un pis-aller », Le Monde, 2013.08.21)

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