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2013年9月16日 (月)

東電を無罪放免し、原発反対の市民を告訴する日本の司法/ルモンド紙(9月13日)

東京地検は9月9日、福島原発事故の責任をめぐる日本政府と東京電力への刑事告発を不起訴とした。日本政府はその一方で、日本の原発反対運動の中心を担う経済産業省前「テント広場」の責任者である渕上 太郎(ふちがみ たろう)氏と正清 太一(まさきよ たいち)氏を告訴、9月12日に審問が行われた。

日本では2011年夏、原発反対集会が全国で多数開催された。「テント広場」はこれを受けて福島原発事故の発生から6ヶ月が経過した2011年9月11日に発足。日本の原子力政策を担う経済産業省の前に設置された。

「テント広場」を主催する渕上氏は、

「経産省と日本政府は『原子力は安全だから地震が起きても心配無い』と言い続けて私たち国民に嘘をついてきました。テント広場は良心に基づく行動を再び盛り上げるための場所なのです。」

と述べる。

しかし日本政府は同氏らに対し「公共の場所を違法に占拠した」として一日2万2千円と延滞料金を請求。日本の検察はその一方で、9月9日、福島原発事故発生当時に首相だった菅直人氏はじめ複数の大臣、東京電力の清水正孝元社長、勝俣恒久元会長、班目春樹原子力安全委員会元委員長などに対する訴えを拒否する決定を下した。日本政府は「福島原発による被災者は一人もいない」との公式見解を堅持している。

9月6日、2020年のオリンピック開催地決定に向けたスピーチで安倍首相は

「福島原発の状況がコントロールされていることを保証する」

と発言。京都大学の小出裕章氏はこれに対し、

「安倍首相の言葉を聞いて、驚きで呆然となりました。」

と述べている。

● 元の記事「福島:原発反対の市民を告訴し東電を無罪放免する日本の検察」/ルモンド紙(9月13日)
(« Fukushima : la justice japonaise poursuit les antinucléaires et blanchit Tepco », Le Monde, 2013.09.13)
http://www.lemonde.fr/planete/article/2013/09/12/fukushima-la-justice-japonaise-condamne-les-antinucleaires-et-blanchit-tepco_3476357_3244.html

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コメント

本当に酷い。国内では北朝鮮が中国が..と国家権力を盾に好き放題やっているという報道が続き 領土問題に絡め核保有を煽り 憲法まで変え安全保障に核を加えました。これは過去やってきた大本営 戦争まっしぐらの典型。

Hang offさん

コメントありがとうございました。市民を守る公正な司法を望みます。

「福島:原発反対の市民を告訴し東電を無罪放免する日本の検察」/ルモンド紙の表題は、文章としておかしいと思います。先ず検察は、告訴を受けて捜査する機関であり、検察が第三者の件で告訴することは、ありません。 また告訴というのは、相手方を刑事的に処罰を求める手続きであり、本件の様に不動産侵奪に関する件は、被害者つまり土地の管理者等から告訴がなされた場合、被告訴人の行為が犯罪に該当するか否かを判断することになり、法に該当すると判断すれば、公訴が提起されます。今回の場合については、説明内容があまりに大雑把ですので、よく判らないのですが、今回のはそうではなく、民事訴訟を提起されたのではないかと思います。もしそうであれば、訴訟は受けて立つしかありません。相手にも訴訟する権利があるのですから。目的は正しくとも、その目的を達成する方法が誤っていれば、誤った行為つまり違法行為は、その是正を求められます。自己の権利を主張すると共に、他人の権利も認めるのが、近代社会のありかたです。 

狸親父さん

コメントをありがとうございました。お返事が遅くなり申し訳有りません。日本の司法システムについて、フランスの司法システムを基調とするフランス語で作成された記事ですので、訳が容易でない部分がいくつかありました。可能な範囲で調べて記載致しましたが、改めて確認の上、要すれば修正させて頂きます。申し訳有りませんが、少々お時間を頂ければと存じます。

フランスの記事をずっと続けて訳されている持続力に感謝と敬意を表します。

さて、狸親父さんからの指摘の件、原記事のタイトルにある"la justice"を「検察」ではなく「司法」とすれば解決です。

« Fukushima : la justice japonaise poursuit les antinucléaires et blanchit Tepco »
「フクシマ:日本の司法は原発反対者を訴追し、東京電力を無罪放免に」

(あと、細かいことですが、この記事でも他の記事でも地名ではなくて事故を意味する場合は「福島」よりも「フクシマ」を推奨したいと思います。「ヒロシマ」「ナガサキ」という表記同様、東電福島第一原発の事故とその後の放射能汚染の被害などの国際的総称として。)

村野瀬玲奈さん、狸親父さん、改めましてコメントをありがとうございました。

福島原発事故に関する裁判は刑事訴訟ですが、経産省前のテントひろばに関するものは、確認致しましたところ民事訴訟でした。従いまして、玲奈さんの御指摘のとおり記事のタイトルにある「検察」を「司法」とするのが両方をまとめる訳語として適切だと思います。当初の訳が不正確で大変失礼致しました。さっそく修正させて頂きましたので御確認ください。引き続き御指導頂けますと幸いです。ありがとうございました。

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