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2013年10月30日 (水)

「除染しても放射線量は下がらない」「年被ばく量が20ミリシーベルト未満なら避難住民を福島に帰らせよ」IAEAによる日本政府への提言に、高まる批判の声/テレビ・フランス24時(10月24日)

福島の高度汚染地域から避難している住民たちを帰宅させることは可能だろうか。国際原子力機関(IAEA)の答えは「イエス」だ。しかし全ての日本人がこの答えに納得している訳では無い。

10月下旬、IAEAは2011年3月に事故を起こした福島第一原発の周辺を視察、東京に戻ると環境省に報告書を提出した。この中でIAEAは日本政府に対し、福島の避難地域における年間被ばく線量が1ミリシーベルト以下になるまで下がるのを待たずに人々を帰宅させるべきだ、と述べた。年1ミリシーベルト未満の被ばく量、というのはICPR(国際放射線防護委員会)が推奨する水準である。

IAEAの専門家らによれば、除染だけで素早く年間被ばく線量を1ミリシーベルトにまで下げるなどという考えは、現実離れしたおとぎ話にすぎない。だからIAEAの報告書は次のように強調する。「年間20ミリシーベルト未満の被ばく線量であれば受け入れられる水準であり、かつ国際水準にも合致している」と。

国際環境NGOグリーンピースで原子力を担当する高田久代氏は、この結論について

「IAEAですら、除染で線量を下げるのは難しいと認めた、ということです。」

と指摘する。他方、専門家の中には、IAEAの今回の発言について、同機関が福島の住民たちを早く汚染地域に帰宅させるために「年間被ばく線量を1ミリシーベルト未満に引き下げる」という目標を捨て去ろうとしている意志の表れ、と解釈する者もいる。京都大学の小出裕章(こいで ひろあき)氏もその一人だ。小出氏は高田氏と同様、次のように指摘する。

「IAEA設立の目的は、人々の健康を守ることではなく原子力の推進です。」

国際環境NGOグリーンピースの高田氏はまた、

「福島の避難地区では、事故前のように生活することはもうできません」

と述べる。緊急時であれば一時的に年20ミリシーベルト以下までの被ばく量の地域に生活することも可能、と主張して批判を浴びているフランス放射線防御研究所のオリビエ・イズナール研究員ですら、こう指摘する。

「家屋近辺の部分的に除染が行われた地域では、被ばく量は許容範囲まで下がっているかもしれません。でもキノコの原木があるところへ行ってキノコを収穫し、これを食べる、などということは考えるのも無駄です。キノコは放射能をたっぷり吸ったスポンジみたいなものですから。」

(抜粋、一部編集)

<参考>国際環境NGOグリーンピースのホームページ
http://www.greenpeace.org/japan/ja/

●元の記事「福島:『避難住民は帰宅すべき』との意見に議論沸騰」/テレビ・フランス24時(10月24日)
(« Fukushima : l'idée d'un retour des populations évacuées fait débat », France 24, 2013.10.24)
http://www.france24.com/fr/20131024-fukushima-lidee-dun-retour-populations-evacuees-fait-debat

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