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2013年10月10日 (木)

WHO、放射性劣化ウラン粒子吸引による癌と障がい児発生データの公表を拒否:背後に米国政府の圧力/Global Research(9月13日)

世界保健機構(WHO)は、「人々の健康を守る国際機関」という使命を担っている。しかしイラクで米軍が使用した劣化ウラン弾で生じた放射性の劣化ウラン粒子を吸い込んだために今も住民に癌や肢体障がい児の発生が続いているとの実証データの公表を、固く拒んでいる。

この問題は2004年、WHOの専門家らによる「劣化ウラン兵器によるイラン市民への長期的健康被害」という報告書の中で初めて取り上げられた。しかしこの報告書は当初「丸秘」の扱いとなった後、WHO自らの手で「無かったこと」にされた。

同報告書では3名の高名な放射線専門家が「劣化ウランの塵(ちり)を吸い込んだ子どもや大人は癌にかかる」との可能性を指摘したが、報告書の代表著者をつとめたキース・バベルストック博士(上席放射線アドバイザー)の証言によると、WHOは報告書の出版を差し止めてしまった。

9年後の2012年11月、WHOとイラク保健省はイラク国内での癌と肢体障がい児の発生に関する合同報告書の公表を予定していたが、公表日は何度も延期された末に、最後は公表自体が白紙にされてしまった。報告書は現在も「対外秘」とされたままだ。

この問題について、ハンス・フォン・スポネック国連副事務総長は次のように指摘する。

「米国政府は、劣化ウラン兵器の使用で深刻な健康被害と環境破壊が生じていた南部イラクでのWHOによる調査をやめさせようとしました。」

このイラクでの悲劇は、昔ベトナム戦争で使用された化学兵器による被害を思い起こさせる。米国政府は米軍が使用した枯葉剤による被害で生まれた何千もの肢体障がい児や死産となった新生児たちについて、何の責任も認めず、補償や治療の支援を一切実施していない。ベトナムの村々にばらまかれた何百ガロンもの化学兵器は、デュポン社やモンサント社といった大企業が米国防衛省に売却したものだった。

こうした過去を考えると、イラクで「もう子どもを産まない方が良い」との忠告を受けている母親たちが米国政府から何らかの補償や支援を受けられる見込みは薄いと考えられる。

(抜粋・一部編集)

●元の記事:「WHO、劣化ウラン兵器によるイラクでの癌と障がい児発生に関する報告書公表を拒否」/Global Research(9月13日)
(“WHO Refuses to Publish Report on Cancers and Birth Defects in Iraq Caused by Depleted Uranium Ammunition”, Global Research, 2013.09.13)
http://www.globalresearch.ca/who-refuses-to-publish-report-on-cancers-and-birth-defects-in-iraq-caused-by-depleted-uranium-ammunition/5349556

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コメント

フランス猫さん、いつもありがとうございます。
http://www51.atwiki.jp/omotochikatatsuya/pages/625.html
また転載させていただきました。
よろしくお願いします!

これ、すごい記事ですね。
福島でも同じことが起きている。

大本千佳さん、達也さん、
御連絡ありがとうございます。こちらこそ、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

御名前の無い方、
コメントをありがとうございました。大変恐縮ですが、原則御名前を頂いた方のみ掲載させて頂いておりますので、御連絡を頂けますと大変幸いです。お手数をおかけ致しますが宜しくお願い致します。

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