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2014年1月 4日 (土)

グリーンランド、ナーサック町:ウラン鉱山に揺れる町(その1)/BBC(1月2日)

昨年10月、グリーンランドの国会は一票差で国内でのウラン採掘を認める決定を行った。今後、ウランの採掘が実施される可能性が最も高いのがグリーンランド南部に位置するナーサック町だ。採掘を目指すのはオーストラリアの鉱山会社。実際にウランの採掘が承認されるまでにはまだ時間を要するが、町は既にウラン採掘による放射能汚染を危惧する狩猟や羊肉生産関係者と雇用の創出に期待する人々の間で引き裂かれている。BBCのジェームス・フレッチャー記者が雪と氷に閉ざされたグリーンランドの町、ナーサックを取材した。
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ナーサック町は漁業、狩猟、羊肉生産、そして旧宗主国であるノルウェーからの財政支援に頼る人口5万7千人の町だ(注:大部分が昔から当地に生活するイヌイットの人々)。ナーサックで教師と地方議員をつとめるアバーク・オルソンは、ウラン採掘を許可する国会決議について次のように述べる。

「あの時は本当に、負けた、と思いました。悲しくて、一人で泣きました。」

「なぜ泣いたのですか。なぜそれほどまでに感情を害されたのですか。」

「ナーサックだけでなく、グリーンランドという国の将来について心から心配になったからです。」

「原子力業界の一部になるということについてですか。そのことについてどう思いますか。」

「もしそんなことが起きたら、私はグリーンランドの国民であることを恥だと思うでしょう。この町でウランの採掘が始まったら、この町を、グリーンランドを離れるしかありません。」

「なぜですか。ここはあなたの故郷なのに。」

「安全ではないからです。汚染された土地に住むことはできないからです。全ての動物や生態系は放射性物質で汚染されてしまうでしょう。」

(その2に続く)

(抜粋、一部編集)

●元の記事:「グリーンランド:(ウラン鉱山を)掘るべきか、掘らないべきか?」/BBC(1月2日)
(“Greenland: To Dig or Not To Dig?”, BBC, 2014.01.02)
http://www.bbc.co.uk/programmes/p002vsn0

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