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2014年3月

2014年3月29日 (土)

フランス政府、「2025年までに原発20基が不要に」/ルモンド紙(3月28日)

電力使用の効率化と自然エネルギーの利用拡大により、フランス国内にある58基の原発のうち約20基が2025年までに不要になる。3月26日、フランス環境省のロロン・ミシェル エネルギー・気候問題局長は仏国会の「原子力に関する調査委員会」による質問への答弁の中でこのように示唆した。20基は現在フランス国内にある全58基のうち3分の1以上に相当する。

フランスのオランド大統領は公約として原子力の利用を2025年までに75%から50%に削減することを掲げている。ミシェル エネルギー・気候問題局長は、現在の原子力発電量63ギガワットに対し、将来必要になる電力量は36〜43ギガワットにとどまると指摘した。同局長の発言は電力政策の転換にかかる新たな法律制定に向けた議論に一石を投じる見込み。

(抜粋、一部編集)

●元の記事:「フランス、20基の原発の有用性について自問」/ルモンド紙(3月28日)
(« La France s’interroge sur l’utilité de 20 réacteurs », Le Monde, 2014.03.28)
※紙面のみの掲載で電子版への掲載はありません。

2014年3月25日 (火)

「アフリカ原子力会議」開幕:フクシマから3年、結束に動くアフリカの原発ロビー/コネクション・イヴォワリエンヌ・ネット(3月23日)

福島原発事故が起きた1ヶ月後、西アフリカの国セネガルは既に決めていたロシアからの小型原発購入を白紙に戻し、原発の撤廃を訴えました。アレバ社がウランを採掘するニジェール、カナダ企業が今後ウラン採掘を狙うマリでは、周辺住民による健康被害や生活破壊への抗議が広がっています。他方でアフリカでもまた、原発ロビーが勢力の盛り返しに向けた結束を強めています。

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3月20日、「アフリカ原子力会議」が南アフリカの首都ヨハネスバーグ近郊の町ミッドランドで開幕した。会議の目的は、アフリカで原発を稼働させるために積極的かつ前広な計画とその実施プロセスを盛り上げること、である。「原発推進に向けたパートナーシップに基づくチーム体制の確立」というテーマの元、全てのアフリカ政府、各国の原子力産業関係者、及び研究機関の関係者らが原子力開発に向けて手をたずさえるべくこの会議に参加した。

今回の会議は、アフリカ諸国が原子力に手をつけるかどうかを真剣に検討しているまさにそのタイミングで開催された。南アフリカ、エジプト、ケニヤ、ナイジェリアの各国は今後数十年のうちに新たな原発の建設を検討している。

(抜粋、一部編集)

●元の記事:「原子力開発に向け協力関係を強めるアフリカ諸国」/コネクション・イヴォワリエンヌ・ネット(3月23日)
(« Les pays africains coordonnent leurs efforts pour développer l’énergie nucléaire », Connexion Ivoirienne.net, 2014.03.23)
http://www.connectionivoirienne.net/97754/les-pays-africains-coordonnent-leurs-efforts-developper-lenergie-nucleaire

2014年3月21日 (金)

フクシマ、3年目の風景:壊された海辺、恐れ、怒り―郡山から田老町まで/ルモンド紙(1月17日)

福島原発事故から3年目を迎え、フランスの各紙では特派員の現地取材に基づく福島特集を多数掲載しています。今日はジェローム・フェノグリオ記者と写真家村山ひさし氏による映像記事を御紹介します。
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■ フクシマ。その名は2011年3月11日に日本を襲ったマグニチュード9の巨大地震と2万人もの人々を飲み込んだ大津波、そして制御不能に陥った3つの原子炉による大惨事、という複数の災害を指し示している。しかし東北各地における被害の状況は、ルモンド紙の特派員が大津波の数日後に現地から報じたように場所によって様々だ。東北の北部では津波の被害が際立っているのに対し、南部は原発事故による大きな被害を受けた。あの日から3年が経った今日、私たちは再び3年前の証言者たちに会うために出発した。/ジェローム・フェノグリオ

http://www.lemonde.fr/international/visuel/2014/01/17/fukushima-an-iii_4349623_3210.html


●岩手県田老町―「無用の壁」
http://www.lemonde.fr/international/visuel/2014/01/17/taro_4349621_3210.html 

あの日、海から打ち上げられた瓦礫は波のように地面を埋めていた。3年が経った今、瓦礫はほとんど姿を消していた。海と無人の土地を隔てるのはコンクリートで作られた高さ10メートルの防波堤だ。あの日、人々を守れなかった無用の壁は、今もそこにある。


● 陸前高田市
http://www.lemonde.fr/international/visuel/2014/01/17/rikuzen-takata_4349617_3210.html 


● 飯舘村 
http://www.lemonde.fr/international/visuel/2014/01/17/iitate-namie-katsurao_4349615_3210.html 

無音の風景


● 郡山市
http://www.lemonde.fr/international/visuel/2014/01/17/fukushima-koriyama_4349434_3210.html 

風評と引き裂かれた人間関係と、弱くとも確実に人々を蝕んでいる低線量被ばくの現実と。


■ 元の記事「フクシマ、3年目の風景:壊された海辺、恐れ、怒り」/ルモンド紙(1月17日)
http://www.lemonde.fr/international/visuel/2014/01/17/fukushima-an-iii_4349623_3210.html
(« Fukushima An III : sur la côte dévastée, la peur et la colère » par Jérôme Fenoglio & Hisashi Murayama, Le Monde, 2014.01.17)

2014年3月19日 (水)

米国原子力規制委員会、福島事故直後に「安全偽装キャンペーン」―NBCニュース、幹部のメールをスクープ/EcoWatch(3月10日)

【訂正と御詫び】当初の翻訳で「NBCニュースが米国原子力規制委員会(NRC)による『原発安全キャンペーン』を支援した」と記載していましたが「NBCニュースがNRCによる安全キャンペーンをスクープした」の誤りでした。御詫びして訂正致します。大変申し訳有りませんでした。(3月19日)

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今から3年前、地震と津波が福島を襲い悲惨な原発事故が発生していたその時、アメリカ人たちは自国内の古い原発の安全対策について疑問を感じていた。アメリカ人が当時知らなかったことがある。福島事故の数日後、米国政府の原子力推進部隊である米国原子力規制委員会(NRC)が、国内の原発に潜む危険に向けられた人々の懸念を懸命にもみ消そうとしていたのだ。

NBCニュース(米国の3大テレビ局の一つで、本部はニューヨーク)が公表した報告書によれば、米国原子力規制委員会は傘下の専門家らが繰り返し同じ問題について発言を行うのと同時並行の形で、米国民を安心させるための原発安全キャンペーンを実施していた。NBCニュースが「知る権利条例」(Freedom of Information Act)に基づいて行った情報公開請求によって入手した2011年3月当時の原子力規制委員会関係者らのメールの内容から明らかになった。


「もっと情報はあるけれど、今はこのストーリーに沿って行くことにする。」


当時の米国原子力規制委員会の広報マネージャー、スコット・ブルネルはこんなメールを送っていた。


「みんな、予想通り(国内の原発が安全かどうかについて)たくさんの問い合わせコールが殺到している―できるだけ早く、うまく応答しなければ!」


福島事故の数日後から、米国原子力規制委員会では「一般からの質問への回答用」と「追加の非公開・技術情報」の2種の回答例が作成された。たとえばこんな風に。


● 一般からの質問:「原発がメルトダウンしたらどうなりますか?」

「一般への回答」
アメリカ合衆国内の原発は安全です。放射性物質が外部に漏れるのを防ぐ為に何重もの厳重な遮蔽用バリアが設置されています。

「追加の非公開・技術情報」
溶融した炉心は周りを覆っている容器を突き抜けてコンクリートの床に溶け出す危険があります。メルトスルーが起きて放射性物質が外部に漏れ出す危険があります。


米国内にある100の原発のうち、30基が事故を起こした福島原発で使われていたのと同じゼネラル・エレクトリック社製の原子炉もしくは放射性物質の遮蔽装備を使用している。また、最も古い原子炉は1969年より稼働を続けている。老朽化した原発の安全性に不安を抱いているのはアメリカ人だけでは無い。先週ヨーロッパの各地では240人もの国際環境団体グリーンピースの関係者らが老朽化した原発の危険性を訴える抗議行動を行ったばかりだ。

(抜粋、一部編集)

●元の記事:「暴露メールで米国原子力規制委員会による福島原発事故後の安全問題への懸念もみ消しが明らかに」EcoWatch(3月10日)
(“Leaked Emails Expose NRC’s Cover-Up of Safety Concerns Days After Fukushima Disaster”, EcoWatch, 2014.03.10)
http://ecowatch.com/2014/03/10/leaked-emails-nrcs-fukushima/

2014年3月11日 (火)

「原発は悲惨」:福島の立ち入り禁止区域「最後の住民」の声に耳を傾けるヨーロッパ市民たち/フランス国際放送(RFI)(3月9日)

福島原発事故から既に3年目を迎えた今日、フランスとドイツの国境にあるアルザス地方のフッセンハイムに、仏国内最古の原発であるフッセンハイム原発(1978年稼働)の即時停止を求めるフランス・ドイツ・スイスの市民約数千人が集まり、「人間の鎖」を作ると共に福島原発事故の被災者に黙祷をささげました。

オランド大統領は大統領選挙の公約で2016年までにフッセンハイム原発を廃炉にすることを約束しましたが、公約を守るかどうかについて疑念の声が高まっています。

また、フッセンハイムをはじめとする各地の町で原発に反対し集まった人々に強力なゲストが訪問を行いました。事故を起こした福島原発周辺の立ち入り禁止区域最後の住民を自認する松村直登(なおと)さんです。

<参考>
松村直登さんの活動記録(ブログ) 
http://ganbarufukushima.blog.fc2.com

松村さんの紹介記事
「動物も悲惨だぞ 何も知らねえべ」/松村直登(東京新聞 3月9日)
http://www.asyura2.com/14/genpatu36/msg/678.html 


「フランスの原発は日本の原発に比べれば安全かもしれません。でも福島のような事故が起きる可能性があります。原発は危険です。」

松村さんはこの後もフランス国内の各地を訪問しフクシマの経験を語る予定です。又、ストラスブールにあるEU議会の招聘により、今後EU議会でも証言を行うことになっています。

(抜粋、一部編集)

 ※フランス国際放送(RFI)はフランスの公共放送です。

● 元の記事:フランス24時/フランス国際放送(RFI)(3月9日)
(« France 24 heures », Radio France International, 2014.03.09)
http://www.france24.com/fr/podcasts/video/

2014年3月 7日 (金)

木々に溜め込まれるフクシマの「死の灰」/「研究」(2014年3月号)

福島の森は、人々の生活を脅かしているのか。
地面に落ちた木の葉は、川や人々の居住地域を汚染しているのだろうか。

これらの問いがはらむ重要性は、事故を起こした福島原発周辺に広がる重度汚染地域の70%以上が森に覆われているという事実が示している。

フランスの政府機関、「フランス放射線防護原子力安全研究所」(IRSN)と「原子力発電環境整備機構」(ANDRA)が筑波大学の恩田祐一・加藤弘亮両教授らのチームと合同で福島県の川俣町山木屋地区で実施した調査結果によれば、事故から約3年以上がたった現在、福島原発周辺の汚染地域を覆う森林には事故当時吸収された放射性物質の10〜20%もの量が蓄積されたままと見られている。木々に蓄積された死の灰は枯れ葉などを通じて森の地面に移行し、周辺の汚染を助長している。

これは、フランスの専門家らが驚くほどの高い濃度である。

「チェルノブイリでは、事故から2年後には木々に含まれる放射線物質の量が高くても当初の5〜10%になりました。」

ニコラ・ロフレード研究員は指摘する。

ヒノキと杉をはじめとする福島原発周辺の針葉樹林は福島原発事故で空気中に放出された死の灰(放射性降下物)の95%を吸収した。これらの木々に吸収された放射性物質は、杉やヒノキの性質や原発が爆発した際の環境条件により、チェルノブイリ原発事故の際の木々の汚染に比べその低減に予想を大幅に上回る時間を要している。

IRSNのフレデリック・コッパン研究員らが調査を行った山木屋地区の放射線量は年間8〜27ミリシーベルトにのぼる。日本政府は年間20ミリシーベルト以下の地域については住民の帰還が可能との考えを示しているが、フランス国内の規則では年間1ミリシーベルトが許容の上限とされている。針葉樹林に残る高い濃度の放射能汚染は、この高い放射線量の原因になっている。

森の汚染は今後数十年、そして数百年の間残存すると見られている。森林は除染の対象外となっているが、こうした高い濃度の汚染が人々の生活に与える影響はまだ十分に知られていない。どちらにしても、日本人には今後被ばくへの危険に対する強い警戒が求められる。山火事は木々が含む放射性物質を空気中にまき散らす原因になりかねない。また、放射能に汚染された木々を薪として燃やせば高濃度の放射性の灰が発生するため、薪の使用を制限しなければならない。キノコ類や汚染された野禽類は口に入れることを避けなければならない。

(抜粋、一部編集)

●元の記事:「放射性物質の貯蔵庫と化した日本の森林」/「研究」(2014年3月号)
(« Les forêts japonaises, les réservoirs radioactifs », La recherche, 2014.3)
http://www.larecherche.fr/savoirs/nucleaire/forets-japonaises-reservoirs-radioactifs-01-03-2014-171498

2014年3月 1日 (土)

米国、原発に反対する84歳の修道女を投獄/20 minutes(2月19日)

米国の裁判所は2月18日、テネシー州にある原発Y12号機内で原発反対のメッセージを掲げた84歳の修道女シスター・ミーガン・ライスさんに対し、2年11ヶ月の実刑判決を言い渡した。テネシー州の原発Y12号機は米国内でも最も厳格な監視体制で知られる原発の一つ。敷地内には核爆弾の製造に使用される高濃度ウランの保管・処理施設がある。

●84歳の修道女、シスター・ライス(画像です)
http://www.20min.ch/ro/news/monde/story/Une-nonne-anti-atome-de-84-ans-en-prison-23462193 

シスター・ライスは2012年7月、平和団体の関係者2名と共に同原発内に入ることに成功。「平和のために働こう」等と書かれた横断幕を掲げるなどして2時間後に逮捕された。

シスター・ライスは裁判官に対し「私に一切容赦しないでください」と述べ、最大限の刑量を課すよう懇願。

「(正しい目的のために)私の人生最後の日々を牢獄で過ごすことは、あなた方が私に与えることのできる最も大きな栄誉に他なりません。」

と述べた。

(抜粋、一部編集)

●元の記事:「原発に反対する84歳の修道女、投獄される」/20 minutes(2月19日)
(« Une nonne anti-atome de 84 ans en prison », 20 minutes, 2014.02.19)
http://www.20min.ch/ro/news/monde/story/Une-nonne-anti-atome-de-84-ans-en-prison-23462193

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